他人を悪役に仕立て、残酷な仕打ちをする事で爽快感を得る「ざまぁ」な物語。
しかしそれを客観的に見ると、本作品の阿野妻のような立場に立っている事を、果たしてどれだけの人が理解しているのだろうか。
人にはそれぞれ立場という物があります。他人が築いてきた人生を、自分の憂さ晴らしで壊す事が許されるわけがありません。
「所詮は創作」「作り話に何をムキになってんの?」なんて言ってるあなたも考えてみてください。
何かの偶然で、たまたま見つけたざまぁ作品の、ざまぁされる側の人間がもし……
――あなたと同姓同名だったら――
それでもあなたはその作品を、「ざまぁ」を、楽しめますか?