「十五少年漂流記」の作者を全然知りませんが、その時代の価値観が自然と作品に投影されているというのはありますよね。自然と、というのは、変だと思っていない。これが普通だと思っているとの意味で。
私もやなかさんも小説を書いていますが、何百年かののちに読み返したら、そのときの価値観とズレているかもしれませんね。
黒人の選挙権も男女の差別も、変だと思って声を上げて戦った末に、今があるんですよね。
まずは人々の意識を変えるところから。
モコをきっかけにして、少年たちが新しい価値観に目覚めてくれたらいいですね!
作者からの返信
そわ香さん、ありがとうございます! そうなのですよねー。それぞれの時代の価値観って、ありますよね。原作者のせいではなく、それが普通なのですよね。悲しいことに。そういえば、わたしが子供のころは野良犬が普通に街をうろついていて、大人はあちこちでタバコを吸っていて、セクハラもパワハラも普通に横行していました。そういうのも時代の変化ですよね。この物語は、ヒカリが少しずつ周囲を巻き込んで少年たちを変えていくのがテーマのひとつなので。ヒカリの奮闘ぶりを見守って頂きたいです。
そうですよねえ。
モコも変だと思っていたけど我慢せざるを得ないっていう状況、つらいけどそれが現実だったんですものねえ。
生まれた時から同じ立場にいることを除外されているのは、私たちにしてみたら「おかしい」と言えるけど、この時代の人々はそうではないわけで……。
それをちゃんと拾い上げてくれるこのお話に、とっても安心しました!
作者からの返信
夕雪さん、ありがとうございます! ご指摘の通り「この時代の人々はそうではない」のですよね…。現代の視点から批判していいのか迷いつつ、チート能力のない女子中生に出来ることはストレートにぶつかることかなと思いました。安心して頂けたなら、書いて良かったです。