第2話 不倫と言う名の
こんにちは。
わーお、二話目のタイトル何それ、うっひょー。いきなりぶっこんできてんなオメェよぅ。よぅよぅ。
大丈夫ですよ。ちゃんと創作のおはなしですからね。
えへんえへん。道はまちがえませんのよ。
ええと、前回はワードプロセッサーちゃんのお話だったわけですが、その時にちらっと「ご家庭用カラオケセット」のことに言及してあったことをご記憶の方、挙手をお願いします。もし今運転中の車のなかとかだったら、やめてください。電車のなかとかバスの中だったら挙手してください。恥ずかしがらずに。さあさあ。堂々と胸を張って。さあさあ。あ、そもそも運転中だったら読めないわね。うふふ。
そう、珠邑の実家には「カラオケセット」がありました。今は配信とかでできるのですよね? ご自宅カラオケ。当時はカセットテープタイプ(映像なし)とか、ビデオテープタイプ。もしくはLDとかいてレーザーディスクと読むのですが、物凄くでっかい両面CDみたいなやつとか、色々あったんですよね。
で、珠邑は親戚筋みんな、ご自宅に必ずカラオケセットを設置しておりまして、まだまだ漢字もあんまり読めないような、三歳とか四歳くらいのころから、母のきびしい愛のムチ英才教育(ぴしーぴしー)によって、歌謡曲を仕込まれていたのでありますね。
『愛人』 テレサ・テン
『恋に落ちて ~Fall in love~』 小林明子
出ましたー! どんどんぱふぱふー! ザ・昭和の不倫歌!
可憐な美少女幼女だった幼稚園児ミトさんの
歌詞の意味なんか分かる訳がない。
『恋におちて』なんか二番の歌詞フル英語ですよ。
でもね。
あれで、なんとなく学んだのかも知れない。
世の中には色々あるんだって。
まあでもほんと名曲ですよね。好きです、今も。
あ、それで創作のどこに繋がるかって?
そうそう。つまりワタクシ、家庭環境にも恵まれたのか、物語を書くとか、絵を描くとか、お歌を歌うとか、音楽を作るとか、そういう副教科とよばれるものがたいそう好きで得意な子に育ちましてね、で、そのまますくすく大きくなりました。
で、小学生の時。五年生と六年生の時に担任をもっていただいた先生が、またよい先生で。お歌も得意でお上手な方でした。
お話しを作ったり、マンガを書いたりすることを奨励してくださって、学級文庫にクラスのみんなが書いたお話しやマンガをおけるスペースを作って下さって、みんなでそれを回し読みしたりして。
いやー、楽しかったなぁ。
お友達たち、みんなが絵が上手だったり、お話しが面白かったり、とても刺激になりました。自分の未熟を思い知ったり、こだわる部分を聞いて感心したり。
今思えば、そういう環境の中に身をおけるって、本当に大事なことだなって思うんですよね。ありがたかったと思います。
同学年の別のクラスでは、学級崩壊がおこっていたとかなんて、当時の私は知る由もなかった。後から聞いて、びっくりしましたもの。
――そして、その担任が、その他クラスの担任とダブル不倫して子ども出来ちゃって離婚して。そのできちゃった子が生まれたあとに「実はクラスの中に同じ名前の子がいるんだ、うふふ」って、クラスイベントのクイズにしちゃって。それがワタクシの名前だったりして。
あれで、なんとなく学んだのかも知れない。
世の中には色々あるんだって。
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