12.エース機

 ――ガギグゲ号は人生。異論は認めない。


            (国際戦争機関の某戦争中枢NIのA(仮名)氏の発言)


 ――ATFで戦うのが人型のCASEを改修した機体である理由?

 ――それは君、人型の方がガギグゲ号みたいでカッコいいだろう?


           (ATF発足時に協力した某エンタメ企業のCEOの発言)


 ――ガギグゲ号はコックピットに人間乗せてる有人機って時点で鉄屑です。


                         (CASE開発主任の発言)


   (中略)


「ガギグゲ号? 何それ知らない」

「は!? まじですか! ダメですよ博士一般教養ですよ今すぐ一緒にみましょう! ほら、ハルはるたちも一緒に!」


 という会話があって、四人で並んでガギグゲ号を視聴した。

 博士の反応は残念ながら薄かった。

 しかしそのとき、博士の娘二人組に奇妙なことが起こった。


「おもしろい」

「つまらない」

「え?」

「え?」


 二人組の意見がそんな風に分かれたのを見たのは、そのときが最初だった。

 その次に見たのは、二人組が二人組であるのをやめた最後のときのことだ。


                       (『博士についてのあれこれ』)


 ガギグゲ号はかつて私たちNIの間で流行った。いや、実際には今でも流行り続けているのだろうが、とにかく私の周辺で流行っていたときは最初に同期のA(仮名)が持ち込んだ。同期全員がそれぞれの形でド嵌まりした。たぶんそうなるだろうと思っていた通りに同期のD(仮名)は嵌ったし、こいつならきっと大丈夫だと思っていた同期のC(仮名)もプラモデルを作り出した。当時、私がパイロット教育を同期のDと共同担当していたH(仮名)も嵌まった。DとHの二人が、最初の作品から続く初期シリーズの最終作でニュー・ガギグゲ号がライバル機のネオ・ジ造の全方位攻撃に対して航宙形体に変形分離して行ったファイナル・マニューバを再現する、と言い出し、しかも本当に再現してみせたときは色んな意味で騒然となった。もちろん後でめちゃくちゃ問題になったが、最終的に不問になったのは司令部にガギグゲ号のコアなファンがいて、その再現度に感涙したからだと噂になった。真偽は不明だ。

 個人的に言わせてもらえば、ガギグゲ号の描く戦争は、現代の戦争とは大きく異なっている。誘導兵器が使えない(あるいは使いづらい)設定なども鑑みて、20世紀半ばに起こった世界大戦の影響下にあり、特に最初の作品から続く初期シリーズにはそれが色濃い。戦略・戦術なども舞台が宇宙空間であるために生じるあれこれや一部の超兵器が存在することを除けば、多くが古い戦争論に基づいている。

 その後、様々な形に発展し、それぞれの時代の空気を取り込んだ後続の作品においても、基本的に、主役となる兵器のガギグゲ号がコックピットを有する有人兵器である以上、この影響からは根本的に逃れられていないように思える。故に、ガギグゲ号とその名を関する後続のシリーズはあくまでも「戦争」の名を関するエンターテイメントであり、そういう意味ではATFと似た存在であるとも――とここまでテキストを書き進めたところで、たった今、それを覗き込んだ妻に言われた。


「つまり、君もこのガギグゲ号とやらの大ファンってことだね。ブロンクス」


 その通りです。はい。

 ちなみに、第一作に出てくるマメルダさんが好きだった。今でも好きだ。

 と、ここで再び妻のコメント。


「――私よりもか?」


(『ミスター・ブロンクスの日常エッセイ③ ~人類を超えるAIでも足の小指を角にぶつけるエラーは発生する~』ブロンクス・O・ロスマン著)


       □□□


シロネと出会ったのは戦場でのことだった。


 どこの戦場だったのか教えてはもらえなかったが、後に公共ライブラリの新聞記事を漁って自分で調べた。調べてみれば簡単に見つかった。なんたって、例の「あれ」は随分と大きな事件だったから。


 そのときのクロアは、まだクロアではなかった。


 というよりも、そんなものが必要なのだということすら知らなかった。

 そもそも、誰かと出会ったのはそれが初めてだったから。

 だからクロアという名前を付けたのはシロネだ。

 人間には名前が必要なんだよ、ということもクロアに教えたのも。


 私が君のお姉ちゃんになってあげる、と初めて会ったときにシロネは言ったのだ。

 真っ白な髪の少女だった。

 猫とかを連想させる顔立ち。

 本人曰くチャームポイントの八重歯を見せて笑っていて。

 継ぎ接ぎだらけの古ぼけたワンピース――その上から何故か革ジャン。


 クロアは言った。


「それ似合わないよ」

「知ってるよ。防御力重視」


 とシロネは言った。


 防御力重視――たぶん、それと同じ理由なのだろう。

 シロネが履いていたのは、やっぱり全然似合っていない、ごついブーツだった。


 だから、そう。

 そのときのシロネは、まだ足がちゃんとあった。

 で。


 道角でもクロアでもないただの自分は、まだ足があったシロネと出会った。


      □□□


 そして、現在。


 本物の戦場から遥か遠く離れた部屋で。

 元エースで現在一般人で受験生の道角クロアはそのアニメと初めて出会った。

 運命の出会いだった。間違いなかった。


       □□□


「どうだい、クロアくん。受験勉強の調子は?」

「先生」

「うん?」

「俺は大切なものを見つけました」

「ふむ。聞かせてくれるかい?」

「ガギグゲ号です」

「ふむ……とりあえず、コーヒーを淹れてから話そうか」

「ガギグゲ号のことですね」

「……うん、えっと、まあ、それも含めて今後のことを」


       □□□


「おい、ガキ。お前の妹モドキの件で、悪いがちょっとこの書類にサインを……おい、どうした。お前さん、すげえ顔色悪いぞ」

「大家のじいさん」

「何だ」

「ガギグゲ号を知ってますか?」

「あ?」

「ガギグゲ号。チ連が最初に開発した大型の人型兵器です」

「……何言ってんだお前」

「あ、すいません。えっと、今嵌ってる古いアニメーションの話で……」

「ガギグゲ号はチ連が最初に開発した大型人型兵器じゃねえぞ。最初の大型『汎用』人型兵器だ。そもそもまずゴ式戦車を改造する形で半人型のガギグゲタンクを最初に作って、それから最初の大型人型兵器としてガギグゲキャノンを作ったんだが、これがあまりに微妙だった。だからそっちはなかったことして、汎用型と称して新しくガギグゲ号を作ったんだ。形状見れば何となくわかるだろ? そも、ガギグゲ号自体にも作中に登場してないプロトタイプと、さらにその前に過剰性能でテストパイロットを即死させて封印されたガギグゲ号・ゼロがある。お前の言ってるガギグゲ号は、厳密には三号機だ」

「師匠と呼んでも?」

「やめろ」


       □□□

 翌日。


「――というわけで。主人公が最初にガギグゲ号に乗り込むとこが超格好良くて」

「へー、そうなんだー」


 クロアの言葉にハルカは死んだ笑顔で頷いた。


 その数日後。


「――というわけで。主人公のことを好きな幼馴染の眼鏡っ子ヒロインが可愛くて」

「あー、うん」


 クロアの言葉にハルカは適当に頷いた。


 そのさらに一週間後。


「――というわけでだな。初期シリーズ最終作の最終決戦で大人になった第一作の主人公が地球を守るために――うっ、くっ……」

「黙れキモオタ」


 クロアの言葉にハルカは無表情で告げた。

 滲んだ涙を拭きつつ、クロアは尋ねる。


「何だその『キモオタ』って」

「今のお前みたいな奴らにかつて人類が与えた称号だ」

「よくわからんが、つまりエースみたいなもんか」

「違げーよ」

「そうかそうか……きっとエースみたいにすげー人たちだったんだろうな」

「違げーつってんだろ」

「話を続けるとだな。エピローグの幼馴染の台詞が切なくて――うっ、くっ……」

「泣くな! おい! 頼む、戻ってこい道角クロア! 元エースだろ!」

「なあハルカ――ガギグゲ号って今の技術で作れないのか? 超乗りたいんだけど」

「駄目だこの元エース! 完全に道踏み外しやがった! もう戻れやしねえ!」

「何言ってんだ。どーせこれくらいお前の予想通りなんだろう」

「予想できねーよ」


 ハルカはクロアを睨み、それからため息を吐いて。


「とにかく、お前がド嵌りしたアニメの話は一先ず横に置いておいてだな……」

「何言ってんだ。そんなぞんざいな扱いしていいわけねえだろ」

「置けえ!」


 ハルカは怒鳴って、あーうー、と力尽きたように呻く。


「なあクロア……お前さ、もしかして今までアニメとか見たことなかったわけ?」

「初めて見たな」

「……そんなに良かったのか?」

「感動した。最高だった――あんなもの、見たことがない」

「あのさ。ちょっと聞くけど、アニメ以外の――映画とか小説とか漫画とか、その手の娯楽作品を見たり読んだことは」

「ないな」

「あーだからかー……。お前、すげーつまんねー人生歩んできたんだな……」

「そうか?」


 そんなにつまらないと思ったことはないのだが、とクロアは思った。

 が、言われてみれば確かに、中学からずっとATFのことばかり考えて生きていたような気がする。それより子どもの頃はシロネがいたので、特に遊びに不自由はしなかったし。


 うーん、とクロアは思う。


「……つまらない人生だったのかもな」


 だがな、とクロアは思う。


「これからは違うぞ! 今の俺にはガギグゲ号があるからな!」

「はいはい」


 ハルカは適当な返事をしてから話を続ける。


「そんでどうよ。ボッたんとは」

「ガギグゲ号を見終わったら、『新時代エイウエヲン』を見ろっていう話になって」

「アニメから離れろ。ATFについてだよATFについて」

「何だ。そっちか」

「てめー今『何だ』って言ったか?」

「とりあえず、基本的なATFの戦術を教えてる」

 とクロアは言う。

「――というか、あいつ操縦技術ぶっ飛んでるだけで、戦術とか理解してないのな」


 つまりはただそれだけで、曲がりなりにも元エースのクロアと互角以上に渡り合った、ということだ。本当、とんでもない奴だと思う。


「どーよ、ボッたんは。大変?」

「いや……思ったより素直だぞ。あいつ」


 正直、教えたところで「うっさい下手くそ」とでも言われて完全に無視されるだけかと思っていたのだ。だが、予想に反してアカハは概ねクロアの話をきちんと聞いていた。ところどころ憎まれ口で質問をしてくるが、その質問がまた的確で、クロアとしては物を教えているのか教えさせられているのかいまいち分からなくなってくる。


「お前なんか問題児みたいに言ってたけど、実は良い生徒なんじゃないか。あいつ」

「かもね」

「……何だその曖昧な言い方」

「別に――それよりもだな、これ見てみ。これ」


 と言ってハルカが胸元から取り出したものをクロアは見下ろす。

 紙媒体の資料。


「また随分と古風なもん使ってんな」

「機密資料だからな」

「へえ」


 クロアは、端っこに「きみつ!」と手書きの赤字で書かれている資料を見下ろす。

 印刷されているのは、一機のCASE。

 背中には機体と一体化した双発のスラスター――エース機。それもワンオフ機だ。


「……アカハの機体か?」

「そ」


 とハルカは自慢げに胸を張って言う。


「超格好良いだろ?」

「変な機体だな」

「おいこら」


 ハルカが睨んでくるがクロアは無視して、紙に描かれている機体を見る。

 全長二メートル半の中型機。


 ぱっと見、ごく普通の機体に見えた。

 が、よく見ると少し奇妙なところがある。


 一見ダブルアイ方式のようで、よく見てみるとどうやらマルチアイ方式。

 流線形を多用した普遍的に見えるシルエット。

 だが、ラジエーターの形状と配置に独特の癖。

 そして背中のスラスター――これが異様に大きい。ぱっと見、大型機と同等かあるいはそれ以上のサイズに見える。こちらの形状もクロアの知っているどのスラスターとも異なっていて、かなり複雑な機構が見て取れる。


 端の方に書かれた、機体の性能を表す各数値を見てみた。

 尋常ではない数値がずらずらと書かれていた。

 仮にこのスペックが本当なら、これはとんでもない機体だった。


「……これ、どこの誰の設計だ?」

「私の知り合い。名前は知られてねーと思う」

「となると、ほとんど一から設計したワンオフ機なわけか」

「おーよ。すげーだろ。超ハイスペック」

「ああ、そうだな」


 クロアは一つ頷いて、それからこう続けた。。


「そいつ馬鹿だろ」


 なるほど。確かに高性能な機体だった。

 全て過剰に高性能で――そして、凄まじく不安定になると容易に想像できた。

 ほとんど欠陥機すれすれの、とんでもなく操縦が難しい過剰性能の機体。

 とりあえず、クロアならたぶん操縦できない。

 というか、ほとんどのエースがたぶん操縦できない。

 そういう機体だった。

 クロアは頭を抱えた。


「なんだよこのお化け機体……誰が操縦できるんだよ」

「ボッたんなら何とかなるだろ」

「……確かに機体がピーキーでも、アカハの奴なら何とかできるかもしれん。けど」

「けど?」

「けど、エース機ってのは故障するし、壊れるんだ」

「負けなけりゃ壊れないだろ」

「違う――いいか? エース機ってのはな、ただ普通に戦ってるだけでどっかがイカれるもんなんだよ。特にスラスターで高速移動するせいでな」

 

いいか、とクロアは資料の機体の各部を指さす。


「この機体のここと、ここと、ここと、ここと――ええと、特にラジエーターと、スラスターの駆動部なんだけど、かなり複雑な形状してんだろ? だから、たぶん故障しやすい」

「直せばいいじゃん」

「いや、でもこれ、ワンオフ機だろ? それも一から特別に設計した」

「おう」

「それだと、既存のパーツ修理に使えないだろ。壊れたら馬鹿みたいに金かかるぞ」

「……」


 ふ、と。

 意味ありげな笑みを浮かべてみせて。

 ハルカはしばし沈黙した後、それからこう言った。


「やっべ」

「お前な……ってか『ブルー・スコープ』のときはどうしてたんだ?」

「丸投げしてた」

「ああ、大変だったんだな……『ブルー・スコープ』も……」

「ってか、その『ブルー・スコープ』だって今はワンオフ機だろ。昔は普通の機体青く塗って使ってたけど――あいつさ、こっちのが格好良いからって、めっちゃ頑張って自分で塗ってたんだぜ」

「『ブルー・スコープ』の今の機体はだな」


 最強のエースの裏話は聞かなかったことにして、クロアは話を続ける。


「あれは一応のところワンオフ機ってなってるけど、既存のパーツと互換性があるように作られてんだ。見た感じやたらとでかいし、単純な構造の機体だから、たぶんそこまで繊細な操縦に向いてる機体じゃない。けど、だからこそ整備が容易だし、壊れにくいし、破損してもすぐに修理できる。あれは徹底してATFに『勝つ』ための機体だ」

「あー、勝つためにゲームの強キャラ選んでる奴みたいな」

「その例えはよくわからんが」

「ちなみにランク二位の『トイ・ソルジャー』はもっと徹底してて――」

「ああ、あの万年二位のエース」

「おいこら」

「あんな雑魚の機体の話はどうでもいいから、こっちの話を続けようぜ」

「お前言っておくが、ランク戦で毎年二位ってことは『ブルー・スコープ』以外には勝ってるってことだからな? 雑魚なわけねーだろ強いんだよ」

「シード二枠あるせいで、決勝が毎回マンネリ化してんだよなー……やめね?」

「お前ふざけんな謝れ――謝れ!」

「しかしお前よく知ってんな――何? あいつのファンなの?」

「対策したんだよ」

「対策ぅ? 何、そんなセコいことしてたのお前?」

「当たり前だろ。相手のエースの情報収集なんざ、どのエースもやってるぞ」

「まじかよ知らんかったわ」

「お前のとこでよく『ブルー・スコープ』は最強になれたな……」

「ちな、お前の機体はどーだったん? やっぱ『ブルー・スコープ』みたいな?」

「いや、あの機体は、何というか、その……毎回どっか壊れてた」

「え?」

「どんだけ整備しても、何かの拍子にどっか壊れてねじが飛んでくのは割と普通だったし、他にも戦闘開始直後に片腕もげたりしたときもあって――ああ、そうだ。一番酷いときにはスラスター使った直後にばらばらになったときもあったな……」

「と、ところでだな!」


 と、ハルカはNIの性能をいかんなく発揮して空気を読んだ。


「エースの試験戦の日取りが決まったぜ」


 試験戦。

 その名の通り、エースになるための試験のようなもので、この試験戦で勝利することがエースになるための最終的な条件となる。


「へえ何か月後だ?」

「二週間後」

「ふざけんな」


 クロアは即座にハルカに食ってかかった。


「二週間後? おい、ふざけんなアカハに何にも教えようがねえだろ」

「だ、大丈夫だってボッたんなら!」

「大体、この機体はどうした機体は。いつ完成だ?」

「二週間後」

「ふざけんな何で試合当日なんだよ! ぶっつけ本番じゃねえか!」

「い、行ける行けるボッたんなら行けるって! そんなことよりもだな!」

「何がそんなことよりなんだ何が!」


 ハルカはクロアを無視した。


「じゃーん!」


 どこからともなく取り出した服を、クロアの眼前に突き付ける。

 臙脂色のブレザーとチェックのスカート。


「ボッたん着せ替え用に持ってきたブレザーの制服だ!」

「……セーラー服じゃなくて?」

「それやったら私とキャラ被るだろ」

「そもそも何で制服なんだよ」

「だって可愛いだろ!」

「そんなこと言われてもな……というか、それ以前になんであいつあんなわけわからない色のジャージ着てんだ。もうちょっと、こう、普通の服着せてやれよ。よくわからんがお前が保護者みたいなもんなんだろ?」

「だってボッたん嫌がるんだもん!」

「……じゃあ、制服だと嫌がらないのか?」

「めっちゃ嫌がるけど」

「駄目だろ」

「そんなことねーよ! きっとボッたんのツンデレだよきっと! 本当はめっちゃ着たがってるはず! 私にゃわかるんだ!」

「そ、そうか……そうだといいな……」


 と、クロアは人間の尊厳をいかんなく発揮して適当に頷いた。


「あ、ちなみに」


 さも当然の流れの如くハルカは、サイズの違う同じ服をクロアの眼前に突き出す。

 臙脂色のブレザーとチェックのスカート。


「あんたの分も用意したけど着る? たぶん似合うと思うんだけど」

「着ないぞ」


 クロアは無表情に言った。


「……と言いつつ、実はちょっと興味が」

「ねえよ」


 クロアは無表情にもう一度言った。

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