思い出を紡ぐ

何冊目かの日記帳の最後のページが埋まる。


最初から、日記帳を振り返った。




ある日の天気は晴れで、清々しい気分だった。


ある日の天気は雨で、落ち込んでいた。




良いことも、悪いこともある。


それが人生なのだから。


と、割り切ることが出来たのなら、


どれだけ楽なのだろうか。


それはまだ分からない。




しかし、この日記帳が何十冊も重なって、


私たちが人生という舞台に幕を下ろした時、


きっとそれは分かるはずだ。




私たちが生きているのは、私たちの人生。


人によって解は異なり、複数、


あるいはないかもしれない。




私たちは人生を生きて、


思い出を紡ぎ、終わりを迎える。




私はまた、新たな日記帳をとりだした。

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廻り巡る春 玲二 @kuru_suigetsu

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