忘れること

ふと、高校の頃を思い出した。


体育祭で怪我したけど最高だったよなとか、


文化祭で喧嘩したけど大成功したよとか。


それらは忘れたくないものだけど、


年月と共に色褪せ、忘れていく。


それが悲しくて仕方がない。




けれどもっと悲しいことは、


この忘れたことさえ、忘れてしまうこと。




私たちがもう思い出せないものがきっと、


無数にあって。


それらはとても大切なものだったんだろう。




それすらも、分からないけれど。

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