赤ぺこさま
こんにちは。
一緒に暮らし、互いに嫌いなわけでもないのに、結婚しようという相手からの言葉に思わず家を飛び出してしまった主人公。変わることを強要されるのは苦しいことだと思います。でも、彼女は、消えゆくものを大事に保存してくれる人の存在に慰撫され、タカシさんが「尾根ギアします」を覚えてくれていたことに変わることへの不安が消えていったのでしょうか。
僭越ながら私も似たテーマで短編を作りました(一話目をお読みいただきありがとうございました)が、この、変わってしまうことに対する気持ち悪さをうまくつかみきれず、やや消化不良となっています。ほぼ同じテーマであるがゆえに、とても興味深く拝読させていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
佐藤宇佳子さま
拙作への感想ありがとうございます。 「穴あけパンチの紙屑が捨てられない」とのこと、同士が見つかったみたいで嬉しいです(笑)
>変わることを強要されるのは苦しいことだと思います、
>タカシさんが「尾根ギアします」を覚えてくれていたことに変わることへの不安が消えていったのでしょうか。
そうなんですよね。ここはどうするか正直迷いまして、なのでプロポーズを受け入れるかどうかは描写しませんでした。そんなに簡単に答えが出るとは思いませんので。ただ、「何かあった時に戻れる着地点(尾根ギアします)が二人の共通項としてあれば、変化があっても大丈夫かも」と主人公は思うようになる、そんなラストにしました。
改めて最後までお読みいただきありがとうございました!
穴あけパンチ……。
昔はそうだったようですが、私はダブルクリップで送ってました。
懐かしい。
タカシさんが「尾根ギアします」を覚えていたということは、まだこのフレーズが二人の中で生き続けている。
だから、館長は収蔵を拒んだのかなと思いました。
収蔵され忘れられることで前に進む。
収蔵されず人々の中で生き続ける。
それぞれの事情になんだか思いを馳せてしまいます。