エピローグ-②

(さっきはゴメン。今から帰るから)と送ると、すぐに返信が来た。

(こっちこそゴメン。迎えに行くからそこで待ってて)

(よく知らない場所だから説明できない。駅で待ちあわせしよう)

(どれくらいで着く?)

(分からないけど三十分ぐらいかな、遅くなりそうなら連絡する)

(じゃあ駅前のスーパーで夕飯の買い物をしとくよ)


 二十三時過ぎから夕飯? とも思ったが、たまには良いか。

 生姜がたっぷり効いた唐揚げとか、餃子の皮で作るラザニアとか、ブロッコリーの胡麻ドレッシング和えとか、茄子と豚バラの重ね蒸しとか、バナナミルクケーキとか、二人の大好物をこれでもかってぐらいに作ろう。


 そして一晩かけて食べ尽くそう。きっと明日の朝は寝不足と胃もたれで後悔するだろうけど、二人でバカなことをしたと笑い合えばいい。そんな思い出もきっと必要だ。

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