碧い風が吹く
美作依織
第1話 気になる景色とカレ
私には好きな場所がある。
屋上庭園の中のカフェで、私がいつも座る席は東側の席と決まっている。
そこから見る工場地帯やコンビナートは絶景で、周りには人がいない。
私はそこの席に座り好きな音楽を聴きながらイラストを描くのが楽しみの一つだ。
午後の時間はこの席の周りには誰もいない。
しかし、今日はいつもの席に誰か座っている。
見かけない人だな……。
美穂はそう思いながらいつもと別の席に座った。
同い年ぐらいの彼は、コンビナートの写真を撮ったり、何かノートに書いている。
その日から彼は、毎日その席に座っている。
ある日、大吾から
「いつも会いますね。イラスト描いてるんですか?」
「そうです。いつも何してるんですか?」
と美穂は言うと
「物語書くのが好きで、小説家になるのが僕の夢なんです。それに、ここから見る景色はとても綺麗で落ち着くんですよね。」
と大吾は答えてくれた。
私と一緒だ…と思った美穂は嬉しくなる。
碧い風が吹く 美作依織 @mimasakaiori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。碧い風が吹くの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます