第7話 ダークナイトの救世主
全人類、或いは、在来種純粋日本人を助けてくれる、バットマンやハリー・デント(映画「ダークナイト」に登場する正義の騎士)のような救世主はいない。
もし、いたとしても、物理的にデリートdelete(コンピューターのデータを削除すること)されるか、痴漢・万引冤罪なんていう(聞こえの悪い)罠によって、社会的に無力化されてしまうのが世の常。(だからこそ、いつの世にも、ヒーローを待望する漫画や映画が後を絶たないのです。)
かのオルレアンの乙女・ジャンヌ・ダルク(1412~1431)は、万引きどころか異端という冤罪によって火あぶりにされ、その名誉の回復に500年も要したではありませんか。
○ 救世主は内にあり
「涅槃経」に曰く(大徳寺 一休の書)
諸悪莫作 (諸々の悪をなすことなかれ )
衆善奉行 (もろもろの善を奉行せよ)
自浄其意 (自ら其の意を浄うする)
是諸仏教 (これ諸仏の教えなり)
釈迦がそう言ったという訳ではありません。
(インドや中国の)諸賢達の教えであり、更には、これを聞く人たち自身、すでにその教えを具有しているということであり、万巻の経典・何万行の教えの要点は、この僅か4行の詩に要約されているというわけです。
○ 「人心受け難し、今既に受く、仏法聞き難し、今既に聞く」
クロードベルナール「実験医学序説」(の論)を待つまでもなく、大学日本拳法人は、殴り合いによる偉大な「コギト・エルゴ・スム 真の自我」により、
① 自分の意志によって自分の心と身体を使い、
② 社会的体験を自らの内面で実験・シミュレーションしながら
③ 生活と人生を検証して(楽しんで)いくことができる。
それだけのプロパティー(能力資産)が、4年間のおバカな殴り合い人生のおかげで、身についているではありませんか。
○ また在来種純粋日本人には、「日本昔話」という、古くは縄文時代からの日本人の叡智がぎっしり詰まった、キリスト教徒の聖典「聖書」に相当する宝物があります。
400年前、宮本武蔵はその著「五輪書」冒頭で「天道(太陽の運行に見る大自然の摂理)と観世音(なんでも正直に反射する心)を鏡にして、実(まこと)の心(思想)を」著(あらわ)す、と宣言しました。(これこそ在来種純粋日本人の哲学的手法なのです。)
現代の大学日本拳法経験者は、天道(お天道様)と「日本昔話」を鏡とし、大学日本拳法で鍛えた理性と、学校で磨いた知性、アルバイト・交友関係の中で豊かになった感性、そして狂気の防具練習という「熱湯風呂のような苦しみ」に耐えたその気力と体力によって、自らの内に救世主を見いだすことができる(と私は思います)。
2024年2月1日
V.3.1
2024年2月2日
V.3.2
平栗雅人
米映画「ダークナイト」の日本 V.3.2 @MasatoHiraguri
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