遠い祖国の歌……特に桜のイメージは、日本人の精神の根底にある原風景でもあり、胸にくる印象的なシーンでした。
ここで思い出すのが薫ではなく邦正だというのが、たいへんしんどくてとてもいいですね……(語彙力)
作者からの返信
陽澄すずめさま
いつもありがとうございます。
ここのシーンが書きたくての第四話でした。今話は執筆もここのラストシーンから始めたいきさつがあります。良太郎が邦正のことを異国で思い出すとしたらどんな瞬間だろう、と考えた結果このシーンが生まれました。
日本人の原風景を思いだし、涙が溢れ、そしてなぜか馨でなく邦正を思い出す。良太郎からすれば意外過ぎてしんどいことでしょう。彼ら彼女ら3人の関係性を示すようなエピソードでした。
やっぱり邦正に意識が向きますよねぇ。行原が出てきた時そう感じました。
思うに男性の頭の中って「男性を捉える脳」と「女性を捉える脳」ってのがあると思うんですよね。よくいう「男は名前をつけて保存、女は上書き保存」なんて話もこの脳みその使い方に原因があるような気もします。
良太郎はきっと「男を捉える脳」「敵へ向ける意識」が強いから邦正を思い浮かべたのかな。
作者からの返信
飯田太朗さま
行原。登場時にそう思いましたか…!お流石です。彼も中世的な容貌として描いていますからね。
脳のお話興味深いです。特に男性の脳の話、なるほどなぁと思いました。なかなか女性には体感できないことですから。