何という尊いお話しなのでしょうか。腹帯があの泥の中の……。
千景さんとおばあちゃんのコンビで幾らでも続篇が創れそうですね。
淡々とした不思議な感じが、漫画「蟲師」を彷彿とさせ(既存作品に喩えられるの苦手だったらごめんなさい)、雰囲気に酔いました。
作者からの返信
コメントおよび評価をありがとうございます。
お題の「戌」から安直に思い浮かべた戌の日。
妊娠しているとき、戌の日のお参りに行けなかったこと、代わりに義両親がお参りに行ってくれたこと。そのことがずっと気に懸かっていて、そこからこのお話が生まれたのだと思います。
おばあちゃんは出ていませんが、千景が主人公のお話はすでに2作書いていまして。また、機会があれば書きたいなと思っています。
「蟲師」は私も好きな作品でして。意識していたわけではないですが、嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。
拝読いたしました。
千景が、鉞で泥の怪物の頭を割ったときの「みずみずしい果実を叩き潰した感触が、不快な音とともに手に伝わった」という表現が、とても迫力があって、臨場感もあり好きです。
祖母の言いつけで、鉞を持っていた伏線も回収され、泥濘にはまって赤ん坊を守ろうとしていた女が、ナルシマ ユキコの赤ん坊の危機を、陰ながら守っていた腹帯の化身だったというのも、面白いお話ですね。
今作は、出産が命懸けである、ということを表現しているようで、すべての母となる女性に感謝せずにはおれません。
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
コメントおよび評価をありがとうございます。
三題噺、キーワードの一つに「戌」がありましたので、それをふんだんに盛り込みました。
現代では服帯はさほど意味がないとされていますが、それでもしてしまうのは、そこに祈りがあるからだと思います。その祈りが少しでも届くのならと思い書いた話でした。
お読みいただきありがとうございました。