理不尽、矛盾。この言葉に全て集約されるような気がします。2人はただ単に安寧を願っただけなのに結末がいつもこんなものばかりとは…。
作者からの返信
自分達がやらねば、他の誰もできないからやる。
というのはつまるところ、誰にも背負えない人の業を一人の人間が背負おうとするということです。
本来は世界中の人型生物が分散して背負うような業を一人で請け負う形ですね。
おおよそ、人が背負える責任や義務の範疇を超えてしまってます。
でも、世界一、強い力をもってしまうというのは、二人にとってはその行為を自らに強いる理由として十分に思えてしまったわけですね。
そんな業を背負いきれるわけがないのに。三千年も続いただけ奇跡的です。
少年は世界の平和よりも、自分の断罪よりも、たった一人の少女の安寧、幸福を望んだ。
そしてそれはこの未来に繋がるのだけれど、少年が死んだままではそれは成せなかった。
しかし少年の想いを少女がそのまま少年に繋いだ。自分自身の断罪はそのままに。
それぞれの幸せを願う連鎖の先にどんな結末が待っているのか、目を見張ります。
作者からの返信
そもそも世界の救済を願っていたラスと、ゾーニャを助けるという目的が一致してしまった瞬間ですね。
世界を救済しなければゾーニャを救えない状況になってしましました。
そうしても助けられる保証はなかったわけですが、
元から世界の再創造を考えて居た彼には、それを実行する強い動機になりました。
別れてしまった。こうやって魔王になっていくのですね。なんか切ない。
作者からの返信
この時点の彼にとってはこれが、唯一の世界を救う方法、そしてゾーフィアを救う方法だったわけですねえ。