アンモナイトの記憶/タイムラプス

古井 朔

アンモナイトの記憶/タイムラプス

かなしみはくりかえすからともしびをかざしてきみのなまえよぶから


錆びついた太陽浴びて溺レテル 冷めない紅茶を飲みながら


モノクロームの海で象と泳ぐ/これより先には入れません。


ペルソナがまとわりついて離れない ウーティス(誰でもないもの)ただのNエヌAエー


密やかな結晶いだき完璧な余白を埋めてまぶたは凍る


もうまどろみは終わったのだと告げている。あらゆる境界がそそり立つ


タイムラプス(そうゆっくりと)ボクが世界を切りとってみせるから


かなしみはひとよふたよとかぞえるのやがてやさしくねむりについて


ボクだけが知っているよいたいけな瞳は夜明けのふち彷徨さまよ


眠れぬ夜タイムラプスの瞬きがアンモナイトの記憶とともに

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アンモナイトの記憶/タイムラプス 古井 朔 @izayoi_2023

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