第3話 太郎の日記

9/22


とあるを見て深く感動した

あれは今まで見た中で最高の映画で、俺の心に深い爪痕を残した。

浅い結論だが、

力が必要だと知った


精神的に、肉体的に、技術的に、才能的に、努力的に、社会的に、実績的に、忍耐的に、勇気的に、

弱い自分を恥じた


強くならなければならないと知った


9/23


直に訪れる「最高の大舞台」のためにつまらない日々を積み重ねるんだ


自然に意味はない

意味を作り出すのは人間だ


人間は孤独な生き物だ

だけれど他人と競わなければ生きていけない生き物だ


9/24


人類が滅びるのがちょっと楽しみな自分がいる。

汚いの心がいなくなってある意味綺麗な宇宙

発展が止まり不都合しかなくなるし、自然の理不尽は健在だけど


自然の理不尽に抗うには人間の繁栄力と開発力が必要なんだよなあ・・・

にしても哲学って自然になくて人間にあるものだよな。これだから社会はおもろい。


真面目に生きたくても生きれない

虚しくて悲しくて涙が出そうになった

なんて甘えた人間なんだ俺はクズかよ


9/25


弱い人間は、運動しないと生きていけない


自分に自信がないからか、ずっと体調が悪い。信じられないくらい。


家族に頼れない、というのはとても生きづらいことなんだ。

今更ながら孤児の生きにくさと言うものを痛感している。


だが、少なくとも俺は教育を受けることができた。

ぶっ殺されるより、ぶっ殺してやる


面白いことにやっと気づいた!!

自然界には常に理由があり、必ずしも意味があるとは限らない。

人間界には常に意味があり、必ずしも理由があるとは限らない。

すごい綺麗な原理だ。


また、

価値とは人間が決めるものだ。

これも美しい原理だ。



9/30


都会はずいぶんうるさい。

比較的静かな住宅街で、窓も扉も閉め切っていても、無意識に人体はどこからか音を拾ってくる。24時間、常にノイズが脳を蹂躙しているのだ。

だからこそ、イヤーマフをすると本当に落ち着く。

俺の方がおかしいのだろうか?

鬱の延長で、聴覚過敏になりかけているのだろうか。

とにかくつらい。


だが、大学を卒業するまでの辛抱だ。

あと三年半。それだけ我慢すれば、俺は諦める。

俺が底辺の成績から校内で高い水準にまで成績を上げ、大学受験を乗り切れたのは、高校卒業までの3年間だけは頑張る、そう決めていたからだ。

だからこそ、精神的に迎えた限界も、問題ばかりの家族関係も、エナジードリンクの飲み過ぎで胃腸がボロボロになっても、何とか乗り換えることができた。

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表層、もしくは深層にて。 高校五年生 @Ry0190

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