第4話 チャンバラごっこ

魔力を体内に注ぐことが出来て、3年がたった。3年間、毎日あれを行い、尋常じゃないほどの魔力を保有することができた。3歳ともなれば普通にあることが出来た。しかしまだ体を鍛えるには、早すぎたため、魔力器官をまだ鍛えている。


「リヴァイアいるの?入るわよ」


朝からまためんどいのがきた。


「もぉー。なにしてたの?そんな汗かいて。私と遊ぶ前に、そんなんだったら楽しくないでしょ。」


「すみません、ねえさま」



急に部屋に入ってきたこの少女は、5歳上の姉

エミリー ・ロゼス・クアード 。ほぼ毎日俺が鍛錬してる中、割り込んでくる。


「今日は、これを使ってあそぶわよ。」


「これは?」


エミリーから渡されたのは、木の枝。


「これを使って、騎士ごっこするわよ。」


「でも、あぶないですよ。かあさまにばれたら、おこられますよ。」


「いいのよ。ちょっとくらい。」


「ちょっとだけですよ。ねえさま」


「はいはい。いくわよ、、エイヤッ」


エミリーの木の枝が、俺の頭に目掛けて振り落ちてくる。自分の木の枝を頭にかざし、その攻撃を防ぐ。


「なかなか、やるわね。まだまだ、エイッ」


木の枝を使ってチャンバラごっこをしていると、突然体の中があつくなってきた。なんだこれは?


「動きが悪いわよ、リヴァイア、油断してると負けるわよ。ヤァッ」


負ける?そんなことあってはならない。



と考えてもないことが脳内で繰り返される。そしてエミリーが木の枝を、俺の胴体むけて横薙ぎしようとした、次の瞬間、


俺の体内から魔力が放出され、部屋の辺り一帯を魔力が埋めつくし、エミリーは、勢い良く放出された魔力に、飛ばされ、壁にぶつかってしまった。


俺は何が起こったか分からず、ただ呆然としていた。するとメイドの、メアリーが駆けつけてきた。


「なにごとですか!?これはッ!いったい、、

エミリー様!大丈夫ですか!今すぐ治療します。」


メアリーが、必死に魔法使ってエミリーを治す中、俺は思考の渦に飲み込まれていた。


何がおこった?

俺はただのチャンバラごっこをしてただけだろ?突然体が熱くなったのは、魔力が放出される前兆だったのか?


それに脳内で繰り返されて聞こえたあの声。あれはリヴァイアの声だ。俺自身ではない。この体には、元のリヴァイアが住んでいるのか?


確かに、クロニカにでてくるリヴァイアという男は、だれよりも勝ちにこだわり、勝ちに執着していた。その執着のせいで、リヴァイアは死ぬのだ、、、、


リヴァイアは、昔から傲慢な性格で、いつも周囲の人間を困らせていた。プライドも高く、とにかく身勝手だった。そんな性格でも、ロゼス侯爵家という肩書きがあるだけでその性格はまかり通ってしまったのだ。


主人公のチェスとの出会いは、リヴァイアの人生を大きく変えてしまった。2人は、王立魔剣学園で初めて出会った。


リヴァイアは、当然平民が貴族と一緒に魔法や剣を学ぶのが気に食わず、チェスことあるごと痛めつけた。様々の方法使って。


そしてリヴァイアはとうとうチェスに、決闘を申し込まれ決闘を承諾した。そしてリヴァイアはあらゆる方法を使うが、どれもチェスを仕留めるにはいたらなっかた。


そしてリヴァイアはチェスに負け、闇堕ちしていくことになる。チェスに勝つという執着に囚われつづけながら。


それくらいに勝つことに執着していたんだ。恐らくあの脳内で繰り返されたつづけた言葉は、リヴァイアの勝つことへの執着心そのもだろう。


「―――イア様、リヴァイア様!」


「あッー」


「リヴァイア様、ロゼス当主様がお呼びになっております。今すぐ当主様の所へいきますよ。」


「わかった。」


きがついたら、この件は、もう当主に伝わったのか。当主の顔は、あまり覚えない。ほぼあったことないからな。これは、説教か。俺自身も何が起こったかは分からない。まぁしらをこくか。


「こちらです。」


「ああ」


扉を開けるとそこには、若いイケメンのお兄さんがいた。髪は金髪で、空の色を映しているように真っ青な目をもっている。若々しいが、どこからか威厳を感じとれるほどに、堂々として椅子に座っている。


彼の名は、ライナー・ロゼス・クアード。

このロゼス侯爵家の当主だ。その隣には、リアーリもいた。


「久しぶりだね。リヴァイア、元気してたかい?」


「はい、げんきです。」


「そうかい。ならよかった。



ところでリヴァイア、エミリーとなにしてたの。?」


といった質問と共に、激しく燃え上がる青い炎この広い部屋全体を埋めつくした。その迫力と、恐ろしさ、で思わずその場にしりもちを着いてしまった。この男は、別格だ と脳が危険を知らせている。


「おいおい。どうしたんだい?リヴァイア、大丈夫か?体調でもわるいのか?」


「リヴァイア、大丈夫よ。私たちは、怒ってないから。」


「そうだよ。リヴァイア。私は、怒ってない。なんで、エミリーとなにしてたのか、教えてくれない?」


「チャ、チャンバラごっこをしてました。」


「チャンバラごっこ?リヴァイアはまだ3歳でしょ?5つ上のエミリーには、怪我なんておわせれないでしょ?」


「いや、それは、えっとー」


まずい言い訳が出てこない。


「しかも、メアリーがその部屋に入ったら、魔力を使った痕跡があったそうだけど。魔法でも使ったのかい?」


「あなた、まだ3歳のリヴァイアが魔法なんて使えないでしょ?」


「いやー、でも分からないよ。私の息子だからね。メアリー、この件について一から詳しく伝えて。」


「かしこまりました。私が廊下の掃除をしていたら、突然大きな物音がして、リヴァイア様方がいる部屋から聞こえて来たので、急いで駆けつけると、エミリー様が扉側の壁にもたれかかっていました。そして、リヴァイア様はというと、部屋の中央で漠然とたっていました。

そして急いで、エミリー様の治療を終え、リヴァイア様にことの経緯をきこうとすると、リヴァイア様とお呼びしても反応されずずっと立ち尽くしたままでした。

何回呼んでも返事をされませんでしたので、急いで奥様に、事の経緯をおつたえました。これが私の知る限りのこの件についての情報です。」


「ご苦労さま。なるほどね。部屋に魔力の痕跡があったかどうかは、あとでみにいくよ。」


「かしこまりました。」


「リヴァイア、今から言うことに素直に答えてほしいだ。リヴァイアは、いままで魔力器官を鍛えていたのかい?」











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クリア出来ないと言われているクソゲーに転生した俺、ゲームの序盤で出てくる悪役貴族に転生する。 @qtt

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