第3話 はじめての魔力
よし!、俺にも光の一筋がみえてきたぞ!
そうと決まればやることはひとつ。
ひたすら強くなること。強くなればなんとかなるだろう。
このゲームの設定ざっくりいうと、
主人公のチェスという平民の男が、この世界にいる魔王をたおすというなんともありきたりなゲームの設定だ。まぁ複雑なゲームの設定については、追々わかることだとして、
チェスが俺の所まで来た場合どうするかだ。俺の中では一つ考えている。
それは、チェスを利用して、この先のストーリーに役立てる。チェスを無力化しこっちサイドにつけることが出来れば、ストーリーが楽に進む可能性が大いにある。
前も言ったがチェスがここまでくれば、一回も死なずに来たということで、今後のストーリーも一回も死なずに進めてくれる可能性がある。それを利用してしまえば、攻略も簡単だろう。
しかし、俺のところにチェスが来なかった場合、ストーリーは進むのか知らないが、もし主人公が死んで、ストーリーが進めば俺は、相当厳しい道を辿ることになるだろう。
どちらにしろ力は必要だ。力があれば、想定した両方の、 場面で役に立つ。恐らく力がなければそこら辺の魔物に殺されるだろう。
あと心残りがあるとするなら、ゲームとこの世界、どれだけ似ているかだ。
例えばゲームでは魔法や攻撃を出すだけでとても多い操作が必要になってくる。それがもしこの世界も一緒だった場合どうなるか、だ。
そこら辺は試すしかないが、1番気になるのはストーリーの進行だ。もし俺がチェスをこっちサイドに着けた場合、ストーリーの進行は、俺という謎の異端者のせいで変わる可能がある。
その場合やっかいだ。しかし、それについては考えがある。
それは、俺がストーリーに介入するということだ。まだ俺が序盤のボスとしてでてくる前に、ストーリーに介入し、その後どれだけストーリーが変わるかを見定める。 そうすれば今後のことも少し予測することが出来るだろう。
だいたいのビジョンが決まったところで、今できることをやってみよう。あるとするならば、魔力を体内に循環させ取り込むことだ。
この世界には、空気中にある魔力というものが存在する。魔力があればあるほど強力な魔法が打てたりする。
自身の魔力量を多くするためには、幼少の頃からどれだけ魔力に触れているかによる。体内にある魔力器官を幼少の頃から鍛えることで、魔力量は段違いにふえるという設定がある。
つまり俺も魔力器官を、鍛えればいい。この体でやるのは危険かもしれないが多少やるなら大丈夫だろう。
まずは、魔力を感じるところからだ。空気中に紛れ込んでいる魔力を探し出し魔力を感じる。目を閉じて集中しーーーーー
あった!これが魔力か。この青い炎のようなものが魔力だ。案外行けるぞ。このまま少し取り込んでみよう。念じるだけで魔力が動く。
魔力器官に魔力を流し込む。イメージは、裁縫で使う針に、糸を入れるあの感覚。今の俺は、第六感が覚醒している。だから体の中さえも自分で感じることができる。
すごいぞ!これは。体内にカメラがあってそこから常に脳へ共有される感覚。いける!これなら。
よし!!できた。体内に魔力を注ぐことが出来た。まだ生まれて間もないのに案外体が丈夫だ。
まだ赤ちゃんで体を鍛えたりすることは不可能たがらとうぶんはこれをやり続けよう。
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