「君の、指が」の前日譚。でも、このショートだけでも、読めます。「委員長」の心情が、さらりと、短い文章で、繊細に描かれています。胸きゅんですよ!けして、押し付けがましくない、清らかなドキドキが、ここにあります。
渾名でしか呼ばれない俺をあいつは名前で呼んでくれた。あいつが読むのは、俺も好きなタイトルの本。好みが近いのかもしれない。気になり出したよ。あいつのことが知りたい。これって友情が生まれるってことか?