第3話 大学日本拳法におけるSoulful
<拙著「全体は部分の総和に勝る 」 2023年 第68回全日本学生拳法選手権大会 見聞記 V.5.6、第7話 「殺す時は殺せ」第8話 男子決勝戦で見たドラマ>
この試合で見せた関西大学日本拳法部キャプテンの「大阪人の土性骨」と、対戦相手である明治大学キャプテンの武士らしさ。そして、審判や監督の苦悩や観客の侠気(おとこぎ)といった、在来種日本人らしさを感じさせてくれた、あの時の会場の風情。
これこそ、単なる日本拳法の技術だとか試合の勝ち負けという「目に見える」次元を超えた「形而上的」楽しみができる戦いであった、といえるのではないでしょうか。
早い話が、2017年?明治大学日本拳法部キャプテン百合草氏とか、2022年同じく明治キャプテン木村氏のような、胸がすくようなパンチや勝ち方に(やったぜ、ベイビー !みたいな)感激や感動はあっても、(心にジワーッとくる)感涙はない。
といって、黒人の境遇やケガをした人に同情するということではなく、不幸な運命やアクシデントから立ち上がる・立ち直ろうとする彼らのガッツに、自分の心が同期する。それがSoulful(な楽しみ方)というもの。
その意味では、そんな人や出来事を見る側の私たちにも、彼らの心に同期できるだけの位相(自分の経験に由来する心の一面)が求められるのかもしれません。
2024年1月25日
V.2.1
平栗雅人
時計仕掛けのオレンジ Soulfulとidol V.2.1 @MasatoHiraguri
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