偶然の出会いで 見つけるものも気付くこともある

中学三年生。

心身ともに成長する途中で、多くのことに疑問や悩みがあり、高校受験への焦りや、未来への漠然とした不安のある時期。
誰もが経験したことのある、なんとも言えない不安定な年頃だと思います。

そんな年頃の男女が、入院した病院で偶然出会います。
大人では手の貸すことのできない部分を、同年の二人が共感して自分の気持ちに向き合う様子は、読んでいて清々しく、応援したい気持ちになります。

偶然の出会いや、ふとしたきっかけで、見つけるものも気付くこともある。
改めて、そういう出会いを大切にしたいと思える物語です。