えちえちWORLD

Unknown

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 水曜の朝9時、俺はアイコスの煙と孤独を吐いている。酒を飲みながら求人を見ている。そろそろ貯金が少なくなってきた。生活が不安よな、Unknown動きます。


 今日は2024/01/24。昨日はアパートにデリヘルを呼んだ。寂しかったから、即席の恋を買った。可愛くて愛想も良い子だった。笑顔が素敵だった。


 俺は金があんま無いのに自宅に風俗嬢を呼んだ。そう、俺はもう現実を生きてはいない。俺はもう生きてはいない。俺は風に吹かれる流浪の民。俺は女の子に金を払った対価として色々してもらった。とりあえず「ありがとう」としか言えない。あの子には。


 俺は日本にはいない。「えちえちWORLD」に住んでいる。俺はもうUnknownなどではない。「えちえちknown」と化した。昨日までの俺(27)は死んで、えちえちknownに新しく生まれ変わった。


 俺よりえちえちな人間はなかなかいない。


 だから「えちえちWORLD」に移住した。


 全てもうどうでもいい。人間達の街で人間達があらゆる主張をしている。その全てがどうでもいい。俺の主張も含めて。


 パチンコ屋の気が狂いそうな騒音の中で無表情で北斗無双を打つ俺。の隣で無表情で北斗無双を打つ女。空は稲妻に犯されて歪んでいた。


 空を見る。誰かの血のように真っ赤な深夜だ。空には女性器のように大きな裂け目。世界はもう終わろうとしている。世界が終わる前にやっておきたい事は、もう特に無い。


 今日からサブスクで俺の好きなバンド、ZAZEN BOYSのアルバムが配信されて、今はそればかり聴いてる。ZAZEN BOYSの曲は酒によく合う。今作の「らんど」は特にその傾向が強い。


 ロックンロールは最高の酒の肴。


 今日も俺はロンリネス。1人で仲良くダンスします。


 世界はもうすぐ終わってしまう。俺は倦怠感がひどい。


 ロンリネス故に俺は昨日デリヘルをアパートに呼んだ。


 彼女に振られてから毎日寂しい。


 老人達が公園に集結して笑顔でゲートボール。それを横目に真顔で公園を通り過ぎる俺。楽しそうで少し羨ましい。


 烈火の如き虚無が俺を襲っている。犬の散歩。見て見て中に何か入ってるわ。シャッターを閉めようと主人はガレージの中へ。インフルエンサー。良かれと思って。全てがどうでもいい。ブラジル。助けに来た男性。バイクは川の中へ。保護猫。バッターランナーは一塁を蹴って二塁へ。女が言う。「お腹が苦しい」俺は全てどうでもよくて酒を飲む。


 世の中結局は、金金金。嫌になるけどそれが真理で、大人になったら金を集めろとしか言われなくなるんだ。それ以外は何をしてても構わないが。俺のように風俗を利用してもよい。


 バイトでも何でもいい。もう仕事を辞めて1ヶ月くらいになる。俺もそろそろ動き出さないと、貯金が尽きて一人暮らしを継続できなくなる。


 スーパーで買った半額惣菜の余りをチンして、酒のつまみにした。


 街を歩けば、偉そうな武士が無差別に我々を辻斬り!!!!! 血を流して倒れる女。辻斬りの動機は「死刑になりたかったから」とかいう、ふざけたもの。俺は死にたければ1人でひっそり夜中に死ぬ。高所から飛び降りようと思ってる。


 ◆


 平日の朝。


 愉快なロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 俺の脳内に風が吹いて、桜が乱れ散り、稲妻が何度も降ってきて、山火事が起きて森の動物達が逃げまくっている。


 昨日は、亀の水槽を掃除した。亀を飼ってる人はこまめに水槽の中の水を交換して砂を洗ってあげよう。放っておくとめちゃくちゃ臭くなるし、亀も気持ちよく過ごせなくなる。


 平日の朝。


 爆音でロックを聴きながら、なんとなくテレビをつけたら、かわいい女子アナが映っていたので、俺はアイコスの煙を女子アナに向かって吐き出した。俺の彼女にならないか?


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 Unknown特製うどん一人前の作り方を教えます。まずはレシピから。


 ・ワンカップ大関20リットル

 ・太った可愛いたぬき30匹

 ・カブトガニの青い血液275リットル

 ・ストロングゼロ100リットル

 ・アオダイショウ40匹


 これらを25時間煮込み、スープを作り、あとは適当に塩や味噌を適量入れて、ソフト麺のうどんを入れてもらえればUnknown特製うどんの完成。


 平日の朝。


 ロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 俺はもう日本には住んでいない。どこに住んでいるのか教える。「えちえちWORLD」だ。


 いつも、ひとりぼっち。


 ◆


 何年か前に大好きだった女の人が未だに忘れられなくて苦しい。その子には同棲している彼氏がいたけど、その彼氏からその子を略奪して俺がその子と同棲したかった。


 あの子と付き合って同棲までしていた彼氏が本当に羨ましすぎる。俺はあの子の手すら握れなかったのに。


 でも世の中、俺を中心に回ってるわけじゃないし、上手くいかないこともある。


 なので俺はロックをアホみたいな大音量で聴きながら、酒を飲んで笑顔で「いぇー」とか呟いてみた。直後、俺は渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかました。たった1人の部屋で。


 もう、そうするしかないから。悲しみに暮れていても仕方ないから。


 せいぜい俺は自分の気がもう一度狂ってしまわないように酒を飲む。そして今日も渾身のアヘ顔ダブルピースをぶちかますのだ。


 あなたはまだ日本にいますか。俺は既に日本にはいません。「えちえちWORLD」にいるのです。あなたもおいで。ここにはタナトスは無い。エロスしか存在しない。そしてみんな酒を飲んでバカみたいにアヘ顔ダブルピースをしながら生きている。死ぬまで癒えない悲しみを覆い隠すかのように。






 終幕

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