明日は卒業式。


 そして今日は卒業アルバムが配布された。


 卒業アルバムの最後のページに一言書くスペースがありそこにたくさん書いたし、書いてもらった。


 鈴木からは「さっさと勇気出して告りな」と書いてある。余計なお世話だ。

 まぁ「後ろから彼女にナイフで刺されないようにな」と返したが。



 二時間後。ようやく一番書いて貰いたい人がいる教室に行けた。


「あ、翔太。ようやく来た。遅いじゃない。」

「ごめん、ごめん。」

「それじゃ、書くからちょうだい。」

「ん。」


「色んな事があったね。」

「そうだな。」

「覚えてる?一年の時、翔太をお姫様抱っこしたの。」

「他の人がいる所で話さない約束はで?」

「なんのことでしょう。」

「それだったらな。お前、部室でジャージから制服に着g...」

「わーわー。翔太、もう書けたから。はい、どうぞ。」


 月澄は「三年間色々ありがとう!!また遊ぼうね。あとで住所送るね」と周りに可愛いイラスト付きで書いてあった。

 

 どこかに引っ越すという事は...

「第一志望校受かったのか。おめでとう。」

「当然!私を誰だと思う。」

「ポンコツ。はい、どうぞ。」


「どうも。何書いたの...。」

 月澄は読んだ瞬間顔が赤くなり、コクンと頷いた。


 

     青葉ずっと前から好きです。

      付き合ってください。

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日記 宇佐見 恒木 @Matsuki4429

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