応援コメント

第十話 事故物件の秘密」への応援コメント

  • 第一章の終わりまで読みました。

    ことぶき神楽様の描く「ダンテ」像が、私には新鮮に思えました。

    日本語訳の『神曲』を読んだ際、私は著者のダンテに「陰険な人だなあ」と感じたことがあります。特に地獄篇の描写については「実在の人物に、責め苦を与える描写を入れるの?」と思ったものです。

    かと思えば、急に自分語りを挿入したり……。自己愛の強さも感じる作家だとも感じていたのです。

    ですから、ことぶき神楽様の「ダンテ」の行動がより面白く感じられました。だって、現世に来たと思ったら、適応するのが早いんですもの(笑)。

    しかも、第一章の最後ではポロシャツにズボン、ハーフコート姿で有江さんの前に登場するとは……。いやはや、「ダンテ」はとっくに二一世紀の人ですね。新たな「ダンテ」の創造。お見事です。脱帽しました。

    これからも少しづつではありますが、読ませていただきますね。

    作者からの返信

     拙作をお読みくださり、ありがとうございます。

     そうなんです。「神曲」のダンテは、陰険でビビりで日和見で、とても魅力ある主人公には見えなんですよね^^。

     この手のタイムスリップして時代の違いに戸惑う物語は、主人公の適応が意外と早いですよね。
     わたしも、ご指摘のとおり臆面もなく、すぐ適応させてます。一応の理由はあるのですが、それは、お読みいただいてご確認ください(ちと理屈っぽいのですが……)。

     今後とも、よろしくお願いします。