第8話


 あれから、絵をくれた彼女に会うことはなかった。


 それでも、僕は絵をやり続けた。



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 僕は、絵に関する大学に入った。新しい視点から絵を見てみたいとも思ったし、絵が好きだったからだ。

 そこで、僕はあの塗り絵を送ってくれた彼女の姿を見た。

 見間違いでは、ないはずだ。



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 もらったロッカーの中に、一冊の塗り絵帳があった。彼女に最後に渡したものだ。


「やっぱりそうだったんだ。」

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