三冊目

第4話


「隣の塗り絵帳くれた子、引っ越すみたいよ。」






[|||||||||\]






 隣の子が引っ越すらしいので、引越し前に、挨拶に来ている。


 家の前に来た。

 借家らしいけど、とても大きい。

 いつも、誰が住んでいるのだろうと思っていたけど、どうやら今まで誰もいなかったらしい。


 これで、この子とは離れてしまう。もっとたくさんの塗り絵帳(スケッチブックではなかった)を送って欲しかったが、これで一生の別れのわけでもない。

 顔と名前さえ知っていれば、いつかきっとまた会えるだろう。


「ガチャ」


ゆっくりと扉が開いていって…

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