二冊目

第3話


 しばらくすると、またスケッチブックが送られてきた。

 今度のものは、前ほど綺麗な絵ではなかった。けれど、確かな才能が光っていた。少し、弱々しいような絵だった。けれど、それが花の儚さが出ていてすごく、独自性があった。

 何か、今までの絵と違って存在感があった。線も弱々しくて、小さいけど、確かに目を引く何かを感じられた。

 ちょうど、学校で水彩画を学んだので描いてみた。



[|||||||||\]



 今度は、塗り絵帳じゃなくて、自分で描いた絵を送って見た。もともと、あの塗り絵帳はお母さんが描いたものだった。

 帰ってきた絵を見てあまりに綺麗だったので自分の絵に塗って欲しいなと思ったからだ。


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