第4話 変わり者

四月二十八日金曜日


午後一時半 体育

キーンコーンカーンコーン

先生『はーい。集合!出席取りまーす。


先生『今日はスポーツテストです。男子はグランドから女子は体育館からになります。はい、じゃあ移動するよ』

生徒達『はーい』

先生『のろのろしない、お昼ご飯後でしんどいかもだけど頑張るよー』

颯人『雄大行こうぜ』

雄大『おう、行こう』


美佑ちゃん(松田さん)『楓ちゃん行こうー』

私『うん!』

私はオリエンテーション以来松田さんと仲良くなった。

今ではお互い下の名前で呼ぶのにも慣れてきた。

基本美佑ちゃんと一緒のことが多くなった。

名簿順でも近いので一緒のグループにもなりやすかった。

私達は一番に先生の前に集合した。

しかし、他の生徒大半がベラベラ喋りながらダラダラと歩いている。

私は心の中でイライラしていた。早く動けよと


先生『女子はこっちです。早く集合しなさい。』

先生が声を掛けているのにも関わらず、返事もしない生徒がほとんどだ。

先生『じゃあ女子は反復横跳び、前屈、握力、腹筋からやります。』

やっと揃ったかと思うと先生の話しも聞かずにまだ口ばかり動かしている生徒も何人かいる。

女子生徒『えーまじか、スポーツテストやる気出ない』

と生徒達は愚痴を吐いている。


ここまでの話しでいつも思っていたことがある。

体育でのこのような場面学生時代に経験ある人が多いのではないだろうか。


ここでちょっと私(松岡楓)の性格について話しておこうと思う。

私はこう言う思ってることを堂々と言葉にする人達は苦手だ。

私は少数派の自分かっこいいと思っている人間で人から変わってるねと言われるのがどこか嬉しいと思う、だいぶ変人なのだ。

体育の授業は特に性格が出ると思う。

何をするにも準備からすることが多い。

バレーや卓球を授業ですることがあったがその際に早めからきて準備をする生徒とチャイムが鳴ってからダラダラやってきて話してばかりいる生徒がいたのではないだろうか。

私は昔から前者であった。人がやらないことほど進んでやりたくなる変人なのだ。でも他の生徒から見たら先生に気に入られたいからだ、意欲関心で評価上げようとしていると勝手に思われていることが多いのではないだろうか。


だから、私の性格上移動してと言われればすぐに動き、先生の一番近くに集合する。だが決して意欲関心態度を上げたいだけではないし目立ちたいわけでもない。ただ、大半に合わせてダラダラしたり、口ばかり動かしたりするのが嫌なのだ。いつからこう思うようになったのだろうか、気づけばこうなっていた


特に私が理解できないのが女子に多いグループ行動だ。

移動教室や体育の際四人、五人で必ず行動している集団は苦手だし、意味がわからない。集団では騒いだり、授業中でも好き勝手する人達だが、何人か休みだったり、その中でもリーダー的存在がいないと大人しくなるあの集団。 

今の学生、大人の方は学生時代を思いだしてみてください

誰しもが学生時代に学年、クラスには当てはる人がいたのではないだろうか。


ここからは私(松岡楓)の性格も頭の片隅にでも置きながら読み進めてもらいたい。






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友達以上恋人未満 青井あすか @matuokakaede

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