第6話 「入寮」

「ま…間に合った」


あの後、シャルと一緒に街中にお店をたくさん回っていたらすっかり遅くなってしまって寮の門が閉まるギリギリの時間だった。シャルのペースのままに回っていたが、とても楽しかった。


次からは、時間を意識しておこう。


「ただいま…」


「間に合ってよかったわね、相方さん」

その声のは自分のベットの反対側にいる穏やかな雰囲気の少女から聞こえた。


「心配してたのよ。何かあったのかとか、迷子なんじゃないかとか。でも、健康そうだし安心したわ」

「すみません、心配かけちゃって。ちょっと人と街探索をしてて」


「あら、素敵ね。って、自己紹介がまだだったわね。私はセイラ。普通科の生徒会長をやっているの。気軽にセイラって呼んでちょうだい。後、敬語もなしね」


「せ…生徒会長!?」

そんなすごい人と相部屋になるなんて、緊張しちゃうな。


「あぁ、そんなにかしこまらないで」

「わ、わかった。えーっと、私はリア。よろしくね、セイラ」


「えぇ、よろしくねリアそれで、よかったら街探索の内容を聞いてもいいかしら?私もこのあたりに来たばっかりなの」

「もちろんいいよ!えーっとね…」







「ふふ。とても楽しかったみたいね。あなたのお友達もとてもおもしろそうだし。私も一緒に行ってみたくなっちゃった」

「よかったら、次会えた時にでも伝えようか?一緒に行きたがってたって」


「あら、いいの?じゃあお願いしようかしら」

「うん、次会った時に伝えとくね」

私はシャルともう一度あう約束をしていた。シャルは人が多い方が嬉しいようだし。


「じゃあそろそろ寝ましょか。すっかり暗くなっちゃったわ」

「そうだね。おやすみ」


「えぇ、おやすみ」


こうして、私の転校初日は過ぎていったのだった。

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私が転校した学園の普通科と魔法科は仲が悪い? 柴*エビ @4cpn6ais88

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