第15話 魔力の野菜

豚の魔獣が取り出した物は小さくて黒いキャベツだった




「いただきます」




豚は黒いキャベツを口に放り込むとバリバリといい音を戦場で響かせ、周囲の者達がその光景を見て息を飲んでいた




「お、お前なにをした、・・・それはなんだ!」




メキルは魔獣の豚から増幅して放たれた威圧に血の気が引いた




「教えてやる、俺からしたら生物は皆俺の餌だ!さっきの芽キャベツはな、魔力の芽と言う芽キャベツだ、生物を俺の蔓で包み込みキャベツに変えて高濃度に魔力を圧縮して胸の中心に魔力の芽、芽キャベツを生み出し作る、後は胸を貫き魔力の芽を取り食べるだけで俺は強くなる、理解したか」




豚の魔獣は最後薄気味悪い笑みと笑い声をメキルに見せた




「ふざけるな、それだけで強くなる。理不尽だ」




メキルは吐き捨てるように言葉を溢した、方や豚の魔獣は




(ま、魔力の分だけだがな、全力で魔力使えば5分、3分くらいか、しかも豚の着ぐるみ装備だよりだしな)




などと考えていた




『ま、僕のおかげかな』




と豚の着ぐるみ装備の声の人が頭の中に話しかけてきた




「はいはい。そろそろ、終わらせるか、俺の餌になれ」




豚の魔獣が地面から大量の蔓を出して、メキルや兵士に襲い掛かった




「お前ら逃げろ!」




メキルの叫びは皆の耳に響き渡った








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着ぐるみ人間●レベルを上げなきゃ俺は狩られる 西園弘樹 @raink

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