応援コメント

よもやま話 若手医師を美容外科に向かわせるものは何か ①」への応援コメント

  • 諏訪野 滋さま

    こんにちは。
    価値観を諭す例え話が秀逸すぎて身につまされます。が、よもやま話と銘打ってもいますが、話が大きくそれたと断ってもいらっしゃいますが、前話からとのギャップが大きいように思えるのは私だけでしょうか(もちろん、悪い意味ではないですよ)? ここに物書きとしてひと皮もふた皮もむけた諏訪野 滋さまのお姿がくっきりと浮かび上がって見えるような……

    OECD加盟国の医師数(2019年)を見てみました。高い順でギリシャで6.2、オーストリアとポルトガルで5.3、ノルウェーで5.0でした。ただし、上記は「医師免許を持った医師数」であり、働いている医師数ではないようですが。これらの数値の高さと医療事情とがどのような関係になっているのか気になります。
    患者となる側からすれば、お医者さんの数は多くあってほしいです。でも、もちろん数を増やしただけでは駄目で、そのお医者さんを支えるだけの診療報酬が必要でしょうがそのあたりは大丈夫なのかなあ、と。たとえば介護職の場合、介護報酬が給与を頭打ちさせていますが、医師についてはそのようなことはないのでしょうか。
    諏訪野さまお話のように、お医者さんだってボランティアではなく、自分の生活があるわけで、責任の重い仕事に見合うだけの給与がなければ続かないでしょう。OECD加盟国の平均の医師の数を確保し維持していくだけの十分な財源が国にはないんじゃないかと感じています。悲観的過ぎるかもしれませんが。

    作者からの返信

    佐藤宇佳子様、こんにちは!
    よもやま話は私の個人的な感想の比率が非常に高いので、それならば医療と少し異なった部分を出してみてもいいかな……と思った次第です。要点だけをつかみたい方にはただのノイズですが……

    医師数。海外とは医療制度が異なるので比較はなかなか難しいのですが、厚生省もはっきりと「医師が不足している」とは言及しておらず、これはアメリカなどでもそうですが「地域偏在により医師が不足している地域が多数ある」という認識が共通しているようです。ということは、単に医師数を増やしても大都市に集まるだけ・コスパのいい(言い方悪いですね)科に集まるだけ、という結果に終わりそうな気がします。そしてこれは、医師の報酬を増やせば解決するというものではないのですよね。僻地や離島の医師の報酬は平均よりもかなり高く設定されているところが多いのですが、だから応募が殺到するかといえば全く逆で。つまり今回の美容外科のお話も、若手が求めているのは収入<ワークライフバランスである、というのが私の個人的な見解です。美容外科業界が休みの取れないブラック環境だったら、報酬が高くてもここまで問題にはなっていないと思います。
    本当に高給が欲しい医師は、恐らく海外に行くと思います(アメリカの脳神経外科医は年収1~2憶なんて方も多い)。そうではなく日本にとどまりながら楽な方に流れるというのは、やはり若い方の問題ではなく医師の働き方の構造的な問題なのだと考えています。
    またまた長くなりした……コメントありがとうございました!

    編集済
  • これは深刻化する一方の「教員・保育士・介護士不足」にも相通じるものがあるように思えます。巧妙な「やりがい搾取」がどれだけエッセンシャルワークの現場を荒廃せしめているか。
    恥ずかしながら私は学生時代に医大を受ける親戚に「僻地医療」のことを偉そうに語ってしまった過去があります。もちろん相手には鼻であしらわれ、当時は人の心があるのかと憤慨しましたが、本当に人の心があるのはどっち?と全くもってブーメランです。
    それにしても、美容整形が隆盛をきわめるこの国の根強いルッキズムとジェンダー状況、お寒い限りです😰

    作者からの返信

    野栗様、コメントありがとうございます。
    仰るように、一度ついた3Kイメージは容易に覆せませんね……私も先輩・指導者という立場になってはいるのですが、悪しき伝統というか、私たちが頑張れたんだから……的な思考停止が今の若い方に受け入れられるはずもありません。また「お客様は神様」的な圧力も疲弊に拍車をかけていると思います。教師や介護士の方々、上からの指示と利用者のクレームの板挟みから誰が守ってくれるのでしょう……やはり日本人の気質から言えば政治がその役割を果たすべきだと思うのですが、今の現状ではちょっと……
    ルッキズムとジェンダーについては、わが国だけではなく世界的な潮流ですね。若い方たちには韓流アイドルへの憧れなどもかなりあるようで、美容整形についても抵抗感は薄れている印象です。これもやはり、容姿に変わる価値観を社会が提示できていない・差異と差別の違いについてきちんと議論をしていない(いずれも、特にマスコミの罪は大きい)からだと思っています。
    貴重なご意見、ありがとうございました。

    編集済
  • そろそろ「制度設計」の抜本的見直し(免許制度や医学部入試のあり方を含む)が必要なのかもしれませんね。(次世代に期待?)

    作者からの返信

    無名の人様、お寄りいただき有難うございます。
    次世代・若い世代、意識が大きく二極化しているように感じられます。「医師がリスクの割にそれほど高収入ではない」という情報は学生の間にも徐々に浸透していますので、医学部を志望する若者たちも、①それでも楽して儲けられる分野(美容外科)がまだある!と考えている層と、②もはや割に合わない職業であると達観したうえで、それでも医師という職業を選ぶ層、に分かれてしまったように思います。収入やワークライフバランスに対抗できるだけの価値観を我々の世代がこれまで提示できていなかったことが、最大の問題点だと考えています。医師の養成には国立だろうと私立だろうと多額の税金が投入されていますので、基本的には公務員的な扱いでいいのではないだろうか……と思ったりしています。診療科偏重や地域偏在、もはや何らかの強制力が働かないと解決できないというのは情けない現状ではありますが、制度に胡坐をかいてきた私たちの自業自得でもありますね……
    コメント、ありがとうございました。

    編集済