第3話 木造住宅の消費期限

[注意!独断と偏見を多分に含んでいます。悪しからず。]


前回のあらすじ


2030年、ノストラげんッスの大予言


◇◇◇


前話に続きます。

構造用合板こうぞうようごうはんを貼った壁の方が強度がでる。

だから施工会社は、合板を貼る。

『地震に強い家』の完成!!


しかし、その強度は期限付き!

一長一短です。


構造用合板を使った場合の

長所

•施工性が良いので、建物を安く提供できる(使わなかった場合との比較です)。

•約30年間は高い強度をほこる。


短所

•30年経過以降の強度低下に疑問が残る。

•VOC(揮発性有機化合物きはつせいゆうきかごうぶつ)の安全性について不安が残る。


短所について、50代以降に終の棲家ついのすみかにするつもりで新築される方は、強度については、おそらく問題はないのでしょう。


詳しくはこちらに書きました。

『第4話 売り主と買い主との間の大きな認識のズレ』

https://kakuyomu.jp/works/16817330669236786159/episodes/16817330669343724776


もしも、35年ローンを払い終わる前に、建物の寿命が来てしまったら、ローン残債が残った状態で家賃なり、次のローンを二重に支払う羽目に陥ります。


しかし、私はユーザー目線!

我が家にそんな余裕はない!

本当にそんな事になったらローン破産してしまう。


設計士の皆さん。

皆さんは過去に自社の設計した建物を解体する時に立ち会ったことは有りますか??


たった30数年で建て直さざるをえない程ダメージを受けている建物を自分の目で見てもらいたいものです。

改善点はいっぱい有ると思いますよ!


施工会社も、次の仕事ができて良いじゃない♪

なんてふざけた考えはやめて、自社の利益と共にその家に住む人の長期間の安全と安心も同時に考えてもらいたいものです。


『家の消費期限』は、家の造りが全く同じだったとしても、建っている場所が全く同じという事は有り得ないので、どうしても条件が異なる為、厳密には定められません。


ですが、もう一度日本の風土に合う木造住宅を考えていきましょう!

強度の面では現在の建築基準法をクリアしていれば、震度7でもそうそう倒壊しません。


後は、強度、耐久力が長く・・続く建物を造る事!

それだけです。


ここでいう長く・・とは、もちろん、公的な木造住宅の耐用年数22年でも、合板の寿命が危ぶまれる30数年でも有りません。


ユーザー目線でいきましょう!

最低限、その家を新築(購入)した施主せしゅさんの寿命が尽きるまで。


20代で新築(購入)された方が平均寿命まで人生を楽しまれたなら、その期間は約60年。


60年!

長くて素晴らしいじゃないですか!

これが最低限・・・

建築メーカーさんは、それ以上を目指しても良いですよ!

私の自宅は100年以上もつ家を目指して造りました!


売り主も買い主も、造りっ放しはいけませんよ。

定期的にメンテナンスして、始めて長持ちする家になるのですから!

共同作業です。


オセロの様に、流行・・の巻き返しが起きて、机上の空論きじょうのくうろんではなく、本当に長持ちする家が95%を占めるような住宅業界に変化するように、一大ムーブメントを起こしたいものです•••


これにて完結!

のような締め方ですが、まだ後2話続きます。


次話は、実践編です。


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