インタールード①――両性具有について
かように、プラトンの形而上学的思弁においても、アレクサンドレイアのフィロンの神学においても、また新プラトン派の神智学や、キリスト教的グノーシス主義諸派の思想においても、さらに(これから説明するように)ヘルメス・トリスメギストスを援用する錬金術師たちの理論においても、ひとしく人間の完全性という概念が、男女の性別なき単一性によって理解されているという事実には、民族や思想や宗教を乗り超えて、人類のノスタルジアのいかに普遍的であるかをまざまざと感じさせるものがあるであろう。
――澁澤龍彦 「アンドロギュヌスについて」
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