第63話 獣主国ファイトベイル
第64話 獣主国ファイトベイル
獣主国ファイトベイルは、ヴァラメンスの倍以上の面積を誇り
国の中央には、巨大な城が聳え立っていた…
リンフェル『あそこです。あの中央にある城には、アニマル族の皇帝であるムーガル様がおられます。』
レクサム『かなり広いな…人の数が尋常じゃ無い』
レクサム『パメラとシェルピーは、離れるなよ』
ムーガル『ほう…客人か…まだ可能性を秘めている者ばかりだな…』
ムーガル『…特に…あの子…魔王に魅入られておる…』
ムーガル『敵意ではなく純粋な好意だな…面倒なことになったな…人の子よ』
バンッ!
親衛隊『ムーガル様!』
ムーガル『慌てた様だな…何用だ?』
親衛隊A『魔龍が…魔龍がこの国に近付いております!ついさっき国境警備隊より連絡が』
親衛隊A『何でも…真っ直ぐこちらに向かって来ていると…』
親衛隊B『ファイトベイル近辺にてセルターンを目撃』
親衛隊B『国境備隊より...セルターンは、現在ファイトベイルに向けて動き出しているとの報告を受けております!』
親衛隊A『セルターンが通ったあとは全て平地となります』
親衛隊A『我が国も例外ではありません』
親衛隊B『皇帝陛下...即刻ご判断を...』
ムーガル『ガルドットを呼べ!避難は彼ら魔導将軍に任せる』
親衛隊C『魔導協会と共に至急討代隊を結成するのは...』
ガルドット『それでは..時間が無い今も刻一刻と迫って来ているのだぞ!』
ムーガル『セルターンは私が迎え撃つ…』
親衛隊A『皇帝陛下が直々に…』
国境備隊A『ウォーウルフ飛ばしてくれ!』
ウォーウルフ『ワフッ!』
国境警備隊A『皇帝陛下より集合命令が掛かった』
国境警備隊B『何故今になって』
国境警備隊A『この国はヤルターンの行動だけが何も脅威では無い...』
国境警備隊C『では...まさか...』
国境警備隊A『魔王ベンガロが目覚めたらしい...』
国境警備隊B『数年ぶりにか...』
国境警備隊A『いつ動き出すかからない存在だ....』
国境管備隊C『おい!あれ!』
国境警備隊A『巨木が跡形も無く粉砕されている』
国境警備隊B『それだけでは無い!地面も割れているぞ!』
国境警備隊C『魔王の仕業か?』
国境備隊A『分からない…このことを早く皇帝陛下にお伝えせねば…』
ブウゥゥーン!
バシュウン
国境警備隊C『おい!ザウ!ガーバ!』
国境警備隊C『止まれ!ウォーウルフ!』
国境備隊C『いきなり消えた...』
ポタッ
国備隊C『何だ?水滴?これは...』
ザシュン!
シュン!
親衛隊A『皇帝陛下はどちらへ』
親衛隊B『宮廷の外へ向かわれた』
ムーガル『魔王よ…』
グラドール『これは…伝達魔法』
ムーガル『この国に別の存在が近付いておる…恐らくは…「魔王ベンガロ」…かつて私が倒し逃した存在だ。其方にそやつの討伐を願いたい…敵意の無い其方は、やってのけると信じておる…』
グラドール『勝手に入国したので構いませんよ…私ができる事なら何なりと…』
ムーガル『それでは頼んだ…私はもう一つの存在である…魔龍を迎え撃つ』
グラドール『それでは…』
ムーガル『スゥー』
ムーガル『あの時の決着は、魔龍討伐と共に終わらせるとしよう…ベンガロ…魔王グラドールは手強いぞ…かつての強さを失っても…』
グラドール『確かに…2つの巨大な反応がこちらに近付いておりますね…』
レクサム『おい!感じるか…』
ゼイル『ああ…とんでもない強さを持つ者が2つ…近づいてくる』
レクサム『ここは危険だな…俺達は、この国を出るぞ…』
ムーガル『皆の者…』
?『ムーガル様』
?『これは伝達魔法』
レクサム『国中に伝達魔法!』
シード『魔力質量が桁違いだな』
レクサム『パメラは世界中かもな!』
ムーガル『落ち着いて聞いて欲しい…』
ムーガル『まも無く此処は…決戦の場となる私は久方ぶりに、少し無茶を行うが故…許してもらいたい…』
ムーガル『魔導将軍に避難を任せる…どうか耐えてくれ』
?『ムーガル皇帝…』
?『俺達も避難だ』
?『落ち着いて対処よ』
レクサム『凄い信頼だな…まるでヴァラメンスみたいだ』
レクサム『俺達も向かうぞ』
異世界冒険少女 @ryo325
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