episode55 人質

僕の家の前までワープしてきたのでもうドアを開けるだけ。だが、何か別の気配が感じる。近所でもなく、麗でもない。まさかだとは思うが、、、、

そして僕はドアを開ける。そこには見たくもない光景が広がっていた。


「ムムムムムム!!!!(お姉ちゃん助けて!)」


「うるせっ!ってハハ、、てめぇが小鳥遊兄か……ww」


「麗を……!麗を離せ!ぶっ殺してやる。」


怒りに任せた僕は、玄関に置いてあった刀を取り、斬りかかった。


「死ね、絶対れいdd……。クソッ。」


能力を発動しようとして気づいた。相手には麗を抱えている。巻き添えにはできない。こいつ、性格悪すぎだろ……。


「へへっ、こいつがどうなってもいいのかぁ?wwwww」


「なら素手でぶん殴るだけ……!」


僕は全速力で出来るだけ近くにソイツに近づき、腹にグーパンを一発かました。


「グㇵッ、、、速、すぎんだろ、、、」


ぶっ倒れたらしいが、まだ生きている。殺さなければ。僕はそいつにまたがり、拳を出すところだった。


「お姉ちゃん!もういいよ!やめて!」


「麗……。分かった。ごめん。」


本当に殺す寸前で麗に止めてもらった。さすがに許せないけどね。

本当に意識が殺すことしかなかった……。自分が殺人鬼に……。


「……お姉ちゃん、大丈夫そ?」


「麗、すまなかった。麗が止めなかったら今頃……。本当にごめん…。ごめん…。ごめん…。ごめん…。ごめん…。ごめん…。」


「大丈夫。お姉ちゃんは悪くないよ。助けてくれて、ありがとう…。」


僕は麗に涙を流しながら謝っていた。そして、麗は僕を抱きしめて胸の中で泣かせてもらった。

どれほど泣いただろう。5分ぐらいは抱いてもらっただろうか。涙も止まり、物事を色々と整理するとことにした。


「麗、ありがとう。おかげで色々落ち着いたよ。まず、こいつがなんで麗を襲ったんだ?」


「なんで襲ったかはわからないけど、急にドア開けられて人質にされちゃったよ。さすがに私の能力使ったら家ごと爆発しちゃうし……。」


「ありがとう。まさかだけどコイツも……。」


「コイツも?誰の事?」


「いや、心あたりが少しあるだけだ。問題ないよ。」


恐らくだが、伊藤カイトの集団。または伊藤カイトのボスからの指示だろう。アイツがどういう目的で襲撃したのかは知らないけど。絶対なにか探ってる。

近くに、また面倒くさい事が起こるかもな……。勘弁してくれ。


「お姉ちゃん、おなか減ったよ~。」


「分かった、今作るから、ってもう21時?!僕は飯を済ませたから、なんか適当に和食作るけどいい?」


「やったー!お姉ちゃん特製お味噌汁だ~!」


僕は定番な和食定食を作り、麗に渡した。麗は特に味噌汁がおいしいとか言っていた。

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陰キャが薬を飲んだら最強の女性に性転換?!いや、目立ちたくないんですけど… shinon0909 @shinon0909

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