episode54 ジョン

「戦うって……?」


「ニッポン、ノチカラ、ミセテ、ミロ。セン、テヒッショ、ウ!」


「見せろって……ってあぶね!」


戦闘態勢にも入ってない関わらず、問答無用にどこに持ってたか分からない槍を突き出してきた。僕はそれに対応し、即時に氷の盾を作り出し防いだ。

なるべく戦いたくはないんだが……。


「イマノヲ、ヨケルカ、、!ナラ、コレナラ!!」


「ちょっと待ってって、うわっ!!」


ナイフ数十本が僕にめがけてぶっ飛んでくる。それを僕は氷の壁を出し、防ぐ。

だが後ろには壁。自分で閉じ込めてしまった。どうしよう……?

!!ここからワープしたら帰れるかも。

ビュンッッ!!!


僕はワープし、日本に戻った。

日本に戻ったら、時間も時間。周りは真っ暗の夜になっていた。ですよねー。と思いながらも夜道を歩く。


そして、家に帰った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


プルルルルー。


【ボス、ターゲットと接触したが、逃げられた模様だ。】


【まぁいい。それで、どうあの場を振り切った?】


【よくは見えてなかったんですが、氷の壁を張り、何らかの方法で逃げました。本人は戦う意思は無かったです。】


【何らかの方法ねぇ…。まぁいい。向こうの手の内がわかってない状況だと、こちらも手が出しにくい。引き続き、小鳥遊について調べておけ。それでジョンは?】


【無傷です。まだ戦い足りないって言ってます。】


【ふっ、さすが俺らの戦闘狂だ。ジョンにも言っておけ。「強くなれ。近いうちにまたアイツに戦うことになる。」とな。】


【了解。失礼します。】


「くそっ、伊藤……。」


そうして俺たちの通話は終わった。

俺の組織、【ブレイクアンドバースト】はその名の通り、物や関係。現実をぶっ壊すために作った組織だ。

そして、その中でも伊藤は俺のお気に入りだった。人付き合いがうまく、俺と仲が凄くよくなった。そして何より、この組織のことを一番考えてくれている。歳こそ低いもの、いろんな作戦を立ててくれたものだ。おかげで複数のコンビニを一斉制圧することもできたっけ。


「そんな俺らの大切な伊藤を……。小鳥遊、近いうちにぶっ壊してやるからな、、、。」


と言えど、あの戦闘狂のジョンと対等、またはそれ以上に戦えるわけだ。策を練らないと勝ち目はねぇな。クソ。

あふれる殺気が立ち、周りにいる仲間を怖がらせた。緊張を持たすには、それぐらいがいい。俺はそれぐらいの相手だと予想を付けてる。へまはかまさないようにな……。

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