第2話彼の仮面

「起立。さようなら」

「さようなら〜」

「美優〜、この前言ってたクレープ食べに行かない?」

「あ、ごめん。今日はちょっと用事があって。」

「そっか〜、、みんな美優行けないって」 

「えー美優行かないの⁉︎なんでー‼︎行こうよー」

「また今度ねー」

「えーん、ミユガソッケナイヨ‼︎カナシイヨー」

「めっちゃ棒読みじゃん」

「しょうがない!今度はちゃんと来てね〜」

「うん!また誘ってね!」

「ごめんね美優、いつも美優にばっか真紀の面倒見させちゃって」

「大丈夫だよ、真紀の面倒見るの意外と楽しいから」

「何してんの紗奈‼︎早く!美優またねー」

「今行くー!また明日ね美優」

「うん、、バイバイ」

(あー疲れた、、、図書館いこ)




「失礼します」

「返却お願いします」

「星野さん、久しぶりね」

「はい、黒沢先生久しぶりですね。中間テスト以来です」

「そっか、中間テストあったのね。どうだった?」

「、、、まあまあです。」

「いつもその返事じゃない!自信のある時はないの?」

「ないですね。そんなに勉強していないので」

「そう。本を読むことも大切だけど勉強もね」

「はーい」

 黒沢先生は結構好き。人のパーソナルスペースに簡単に入ってこないし、行動が上品で綺麗だから。

 それにしても誰も居ないな。ま、いつものことだけど。

 中学校の時は図書館に来る人は結構居たけど、この高校は校舎からちょっと離れてるからか利用する人が少ない。私にとっては最高の休憩室!


 ガラッ


 ん?珍しい月曜日はさらに利用する人が少なくて誰もこないことが多いのに、、、めっちゃピアスすごい人きた。なんでこんなところに。目あったら怖いから知らないふりしよう!

「あれ?クロセンいねぇじゃん。どこいったんだよ」

 クロセン?誰それ?誰かと待ち合わせなのかな。

「え、星野美優⁉︎どうして‼︎」

「ん?その声もしかして、、、葉月くん⁉︎」

 え⁉︎どうゆうこと?あのピアスばちばち中刈り上げのヤンキーと学年1モテる爽やか王子が同一人物??


『なんでここに‼︎』













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私達の世界は嘘で出来ている 姫宮ゆき @yuki_himemiya

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