第2話 宇宙人、ヘンタイに襲われる
「艦長、大変であります!!」
「どうした!?」
「地上に降下した艦が、次々に破壊されているであります!!」
「な、なんだと!? 誰がそんなことを!?」
「映像があるであります!」
「見せてみろ!」
「了解であります!!」
「な、なんだこいつは!?」
「どうやら現地の知的生命体のようであります!!」
「バカな!? ヤツらに、ここまでの身体能力はなかったはずだろ!?」
「はい、調査した時はなかったであります!」
「なら、これはどういうことだ!?」
「サッパリ分からないであります!!」
「なぜヤツは、衣服を着ていないんだ!?」
「そこもサッパリ分からないであります!!」
「艦長、大変でありやす!!」
「どうした!?」
「現地の知的生命体が、こちらに向かって来ているでありやす!!」
「な、なんだと!?」
「映像を出すでありやす!!」
「またあいつか!? なんで全裸で宇宙にいるんだ!? 現地の知的生命体に、このような能力はなかったはずだぞ!?」
「訳が分からないでありやす!!」
「艦長、どうするでありますか!?」
「攻撃だ! ミサイルを撃て!!」
「了解であります!! ミサイル発射であります!!」
「全弾、命中を確認であります!」
「やったか!?」
「目標、健在であります!!」
「なんだと!? バカな!?」
「目標、真っ直ぐこちらに向かって来るでありやす!」
「とにかく、撃ちまくれ!!」
「了解であります!!」
「艦長、攻撃がまったく効かないであります!!」
「化け物でありやす!! 全裸お化けでありやす!!!」
「やむを得ん、後退しろ!!」
「間に合わないでありやす! 目標、本艦に衝突するでありやす!!」
「そんなバカな!? ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
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「元帥閣下、大変であるます!!」
「どうした? 騒々しい」
「クソザァー・コヘナチョ・コ艦隊が全滅したであるます!!」
「な、なんだと!? あのクソザァー・コヘナチョ・コ艦隊がか!? なぜそんなことが!?」
「どうやら現地の知的生命体に全滅させられたようであるます!! こちらが映像であるます!!」
「な、なんだこれは!? こんな危険生物がいる星なのか!?」
「元帥閣下、どうするであるますか!?」
「あの星に近付くのはやめよう!!」
「了解であるます!!」
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「神ちゃん、これで全部倒したのか?」
「倒したでやんす。お疲れ様でやんす」
「父さんと母さんは?」
「元に戻っているでやんすよ」
「そうか! そいつは良かった! じゃあ、帰るか!」
「そうでやんすね……」
その後、俺は神ちゃんから褒美をもらって、のんびり平和に暮らした。
めでたしめでたし。
おしまい。
秘密のある者を変える光線と秘密のない漢 三国洋田 @mikuni_youta
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