好きなのに…離れていくの?

第1話

「俺が君を好きになったきっかけ?」

「どした?いきなり…」

「不安?なにが?」

「俺の事…信用出来ないの?」

「じゃ、余計なこと考えないで、俺だけ見てろよ！」

「え、そりゃ〜君が好きだから…世界一、愛してるから」

「答えになってないって…」

「まぁ…そうだけど…」

「経済的にも不安っていうの分かるけど…」

「でも、俺…君と一緒にいたいし…」

「結婚…」

「…今は特に」

「ダメじゃんって…こんなに、愛してたらダメなの?」

「…か、考えてるよ」

「嘘ばっか…って…」

「仕方ないじゃん…」

「…だって、今の俺には、君と結婚とか

考えられねぇし…」

「…経済的にも、君を養うって…いうのは、俺には…無理」

「…別れようってなんで、そうなる?」

「まぁ…そうだけど」

「べ、別の人、探すって…」

「ま、待てって！」

「君は、今のままじゃ不満なんだろ?」

「わ、分かった…」

「…君が、そういうなら…」

「別れよう…」

「…はぁ?君が先に言ったんじゃん」

「だって、今の俺には不満なんだろ?」

「…ぅん」

「君が…そういう考えなら、付き合ってても意味ないと思うし」

「…分かった、別れよう」

「でもな、これだけは…知ってて欲しい…」

「…お前のこと、ずっと好きでいる」

「世界一、愛してる…」

「…お互いに…な！」

「…じゃあな、さようなら」