猫のゴロゴロをBGMに、説得され、納得させられ、人生を転がされていく心地よさ。すべては猫の思い通り。抹殺されないよう、毎日せっせと猫の世話をする幸せについて考えた。そこかしこに、作者の猫愛が漂っている。
チャスケの落ち着いた語り口で繰り出される主張にいつの間にか引き込まれ、なるほどと納得してしまう。猫から見るとそういう論理になるよね…としょんぼりしそうになるけれど、希望が持てる展開になっていて楽し…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(89文字)
私たちにとって身近で愛らしい、あの生き物が実は人間を抹殺しようとしているというショッキングでありながら、どこか憎めないお話でした。タイトルとは裏腹に柔らかい文体が心を和ませます。ギャップが面白いです。
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