第5話

家も仕事も名前すら失いホームレスへと堕ちて7年が経った。

空き缶収集と日雇い仕事で何とか食いつないできた私は、その日、小高い丘に登り、祈る気持ちで空を見ていた。

満点の星空。

このチャンスを逃すわけにはいかない。

ひときわ大きな星が流れた。

今だ。

私は元に戻してくれと願った。

近くでは、一人のサラリーマンがその大きな流れ星も見ずに電話を掛けていた。

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火球 @gotchan5

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