第20話 バレンタイン&ホワイトデー特別編Ⅲ


【僕のグリーン・ゲイブルズへようこそⅡ】



重ねて改めましてと言うまでもなく。

ここはグリーン・ゲイブルズではない。


それでも美しい友情は存在する。

そう信じて疑いもしなかった。

あの頃は確かにそうだった。




ノリちゃんは途中から現れた。

幼稚園からの幼なじみである。


元々この土地の生まれではない。

幼稚園に上がる前に越して来た。


集落と集落の境い目の緩いスロープ。

その坂上に建つ一際大きな鉄工場。

建築と鉄骨を製造する工場である。

東武建鉄という会社の御子息。


それがノリちゃんである。


鉄工場の名前には聞き覚えがあった。

幼稚園に上がる少し前に建てられた。

ノリちゃんは工場と共にやって来た。


ノリちゃんは鉄工場が家である。

その二階に両親と弟と暮らしていた。


工場を境いにして坂道を下る。

そこから地区の名称が変わる。

 

俺たちが六年間通った小学校。

それとは別の学校が近くにある。

居住区は近くても学区が違うのだ。


俺たちの通う小学校。

もうひとつの小学校。


どちらがノリちゃんの家から近いか。

その距離はかなり曖昧で微妙だった。


若干こちらの方が近いのか。

鉄工所はこちらの集落に入る。

しかし登記は民家でなく工場。


結局ノリちゃん家はこちら判定。

俺たちは同じ小学校に通った。


それより前に初めて会った日。

それは幼稚園行きのバス停。


入園式はその前に済ませていた。

その時はバスは利用しなかった。

幼稚園に初めて登園する当日。


暫くの間バス停まで母親が付きそう仕来。

大概の子供はバスが来て乗る時ごねる。

ぐずったり大泣きしたりするからだ。


もちろんこれから長い間同級生になる。

ご近所同士の母親たちは顔を突き合わせ。


「うちの子をよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」


互いに簡単な挨拶を交わし合う。


その中に見かけない上品な御婦人。

隣にいるのがその人の子供だろう。


袖を通したばかりの園服。

やはり着せられ感は否めない。

帽子とスモック姿の男の子がいた。


それがノリちゃんとお母さんだった。

バスの中で他の子がびーびー泣いても。

ノリちゃんはけして泣いたりしなかった。


その頃から他の子供とは違っていた。


姿勢からしてお行儀もよく。

バスの座席に座り黙って。

ただ一点を見ている。


幼稚園の園服を来た園児の中でも。

とりわけ可愛い女の子が一人いた。

しっかりロックオンしていたのだ。

実は俺も見とれていたのでわかる。


「ぼくちんはノリタカ!」

「よろしくね!」


最初から、何故か、わからないけど。

一方的にやって来てそう言った。


何の躊躇いも臆することもなく。

俺のことを気にいったらしい。


その理由は俺にはわからない。

ぐりぐり親しくしてくれた。

それがノリちゃんだった。


「ミキちゃん」


名字からのイッチではない。

その頃は下の名前で呼ばれた。


「ミキくん」


ノリちゃんだけがそう呼んだ。

その理由はすぐに判明した。。


「他のやつはミキくん言うの禁止!」


何のこだわりなのかはわからない。

家にいても外に出ても愛は歪んでる。

ちょっとだけ迷惑かもしれないけど。


俺たちはすぐに仲良しになった。

ノリちゃんがこの土地に慣れて。

すぐ友だちがたくさん出来ても。

それはずっと変わらなかった。



初めて幼稚園に行った日。


「ミキくん!」


ノリちゃんと顔見知りの男の子。

見慣れないぼうずたちが一緒だ。

おそらく付近の集落の子供だろう。

一緒というよりは引き連れてる感。


しゅっとした顔立ちのノリちゃん以外、

皆やんちゃそうな顔つきをしている。


俺は少々怯みがちに言った。

あまり男子とは遊んだことがない。


「幼稚園探検隊を結成した!」

『ノリ隊長!』


「ヨウチエンタンケンタイ」


聞いたまんまの解釈でよかろう。


「これからみんなで幼稚園を探検しようぜ!」


やっぱりそうだ。


しかし、みんながノリちゃんのことをを「隊長」と呼んでいるのには驚いた。みんな今日会ったばかりだろ。


もう地元の子供を手下にしている。


さすが社長の息子だけある!

覇王のオーラが見えた気がする!


「でも、みんなもう講堂に集まってるよ!『園長先生からお話があるから』って…先生が…ぼくたちも行かないと!」


「そんなものはどうでもいい!」

「探検隊は探検が大事だ!」

「みんな行くぞ!」


幼稚園児は幼稚園の行事が大事。

先生の言うことは聞かなくては。

ノリちゃんにはそれが通用しない。


一事が万事その調子だった。

俺たちは後でこってり叱られた。


幼稚園に上がってから卒園するまで。

俺はノリちゃんたちと楽しく過せた。

しかしその時間も記憶も数えるほど。

覚えているほどに短くて少ない。


その頃から持病が深刻になっていた。

体調を崩して通園が出来ない。

そんな日が何日もあった。


「ミキ隊長!」


幼稚園にさえ行けば。


そんな子でも、ノリちゃんたちは迎えてくれた。他にも、すぐ遊べそうな、元気な子供なんて…いくらでもいたのに。それがとてもうれしかった。


「隊長はノリちゃんだよ!」


そう言ってもノリちゃんは首を振る。


「俺も隊長だけどミキくんもだ!」


そう言って手下たちに同意を求める。

いつも見かける手下はゴリと長介。

それは俺がつけたあだ名ではない。


いかにも顔や見た目かゴリラだからゴリ。

そして長介は…実はお母さんが、超有名な誰でも知ってるコメディアンの年の離れた妹さん。なので長介だ。


そのまんまのあだ名。

身も蓋もセンスもない。


「え…でもミキちゃんは」

「いつもいないしさあ」

「よく休むしだし」


ひ弱だし…手下たちの意見もわかる。

隊長とかリーダーみたいな立ち位置、

自分には合わないし居心地が悪い。


リーダたるものは、常に自らの矜持を持って、その姿を下々に見せしめなくてはならない。普段からそんなこと考えも及ばない。


けれどノリちゃんは向いている。

そんな気がする。感覚でわかるのだ。


まずだいちリーダーが二人に手下が三人とか。二人が猿とか。組織としてバランスを欠く。民や家臣たちの不満も募るであろう。


「なら副隊長で…」


しばらくの均衡と沈黙の後。

ようやく妥協案が提示された。


「それならいいよ」


なぜかはわからない。

それは座り心地がいい。

しっくり来る気がした。


「ならノリちゃんは王様だね!」


ノリちゃんにそう言った。

王子と言うとそれらしい。

でも王様のが合ってそう。

そんな気がした。


「王様いいね!」


この人躊躇もなく受け入れたよ。

都からやって来た辺境ぼくちんだ。

ノリちゃんにはいつも驚かされる。


『キングと副隊長万歳!』


いや君たちは手下に馴染み過ぎ。

でもそれで楽しいみたいだから。

そのまま放っておくことにした。


幼稚園に行くと、ノリちゃんの呼び名は、キングやボスや親分と様々だった。

俺はその横にいるのが好きだった。


よく昔のアニメに出て来る。

代表ジャイアンみたいな。

いじめっ子とかガキ大将。


ノリちゃんはそういうタイブではない。

むしろ俺と同じもやしタイブだ。

なのに遊び仲間の中心にいる。

かけっこにも遅れをとるのに。

それは不思議なことだった。


俺たちは甘やかされた温室野菜同士。

だから気が合うのかも知れなかった。


もしかしたら自分以外の手下たち。

猿の子くらいにしか思ってないかも。

それでも俺にはいつも親切にだった。


幼稚園に行っても体調が悪い時。

自由時間に一人だけ教室にいて。

絵本を読んでいる時でも


「ミキくんは本が好きだなあ」


そう言って話しかけてくれた。


何か校長先生とか社長みたいだ。


「ぼくは本を読むのは苦手だ!」

「いつも本を読んでいてえらいね!」

「今度面白そうな本あったら教えてよ!」


そんな時はノリちゃんもだけど。

自分が子供には思えなかった。

いつか遠い昔にあった時間。

そんな気がしてならない。


そして入園してからしばらくすると、

ノリ坊ちゃまバス停まで来るの拒否。

どうやら歩くのが面倒になったらしい。


お母さんの運転する車で通園するようになった。正門の前に黒塗の外車で横づけ。


公立のど庶民が通う幼稚園である。

ものすごく悪目立ちする。


「ミキくんも!ぼくんちの車で行こう!」


そう提案されたが断った。


お母さんからも家に電話があった。


「よかったら、ついでですので…うちの子もぜひと!お家までお迎えに…」


そのように言って頂いたが。


「うちの子は…園を休みがちですし…ご迷惑がかかりますので!」


家を通じて丁寧にお断りした。


ある日バス停にノリちゃんがいた。


「車じゃないの?」


不思議に思って訊ねた。


「ミキくんが乗らないからバス!」


そう言ってぷんぷん怒っていた。


「待っていてくれたんだね」


その時そう気がついて。

すごくうれしかったけど。

それは言わすに黙っていた。


ある日幼稚園に来たが体調悪く。

それを先生に言って午後は教室。

皆はお遊びの時間で外に出ている。


俺は教室の隅の誰かの机に座って。

一人で絵本を読んでいた。


本のページを開いている時だけ。

調子の悪さや耳鳴りも緩和される。

医学的な根拠なんてもちろんない。

それでもそれは大切な時間だった。


俺はその効能を信じていた。

体調が優れない日が続く。

それが日常になっていた。


本を開けば新しい扉が開く。

現実でも誰かが家の扉を開ける。


「こんにちは」

「ごめんくださいましのし」

「∋∈✟≧⁠▽⁠≦⁠♀♂$♧♡(*)」


知らない地元方言で来る人もいる。

家の電話は家の中で急に鳴り出す。

けれど受話器を取ればもしもしだ。


世の中にはそうでない者もいる。

挨拶なしに来て土足で唾を吐く。

笑顔も手土産など勿論持たない。


あるのは純粋な悪意だけだ。


大人であるか子供の姿をしているか。

それはまったく関係がない。


純粋な悪意とは時も場所も選ばず。

ただある日突然に目の前に現れる。


それは同い年の札を胸からぶら下げ。

今此処に俺の目の前に立っていた。


そうした時人は戸惑うばかり。

成すべももないのが現実だ。


経験が圧倒的に足りてない。

対処の仕方もわからなかった。


純粋かつ容赦ない、悪意。


人間で出会うのは初めてだった。


「おい」


そう呼ばれて顔を上げた。

そこに子供が立っていた。


西日が射して逆行になって。

その顔はよく見えなかった。


名札は赤組か…赤あまり好きじゃないな。

赤はキケンな色だから。


「なにしてる」


男の子の声で言った。


「熱が少し…だから」


俺は少年にそう説明した。


「のろまだな」


のろま?教室で本読んでるだけだ。


「のろま見つけた!」


笑っているように見えた。

その子が笑っているなら。

俺も軽く返して笑う。


それくらいなら出来る。

そしたら冗談で済む。

仲良くなれるかも。


「みんなが遊んでるのに」

「遊びにも行かない」


だから具合が悪くて。

家から迎えを待ってる。

そう説明しなかったか?


「仲間に入れてもらえない」


眩しい陽射しにも目が慣れて。

ようやくその子の表情もわかった。


「それのろまって言うんだよ!」


不意に頭を叩かれた。


「お?お前なんだ!?この髪の毛!」


髪をかなり強く掴まれた。

それはさすがに振り払う。


そんなことを不意打ちでされたら。

たいてい怒るか泣くかするだろう。

子供が理不尽なことをされたら。

大体反応は決まっているものだ。


しかし俺はぽかんとしてしまった。

こんなことをするやつはいない。

少なくとも今まではいなかった。


何なんだこの生き物は?

今まで見たことがない。


一体何がしたいんだ?


その少年の顔をあらためて見返した。


身長は同い年の中では結構高い方だ。

毬栗頭にまんまるい顔をしている。

顔立ちはかなり整っている。


きりっとして男らしい顔だとか。

かわいい顔だと大人なら言うかも。


でもその口許も眉毛も歪んで見えた。

しかめっ面で薄ら笑いが浮かんでいる。

せっかくの整った顔が台無しだ。


何処かで見た顔。

誰かに似てる。

俺は思った。


こんなやつ初めて会う顔だけど。

じいちゃんが読んでた新聞紙。

それとも本の中の顔写真か。

それは忘れてしまったけど。


米国のニクソン大統領に似ている。

あのしかめっ面の渋面にそっくりだ。

イガグリにニクソンの顔が貼りついてる。


あれ…でも栗って三角だったよな。

剥いた栗じゃないからまるいのか

お母さんの丸い下手くそオニギリ。

オニギリニクソンがここにいる。

ベルトコンベアで大量生産開始。


「お前…なに笑ってんだよ!」


おめえのそのつらだよ!顔顔顔!

見知らぬあばずれがそう言った。


俺が今笑ってる理由なんて

こいつには一生わかるまい。


「笑うな!」


もう一度腕が振り上げられた。

今度は平手でなく握られた拳。

さすがにこれは避けなくては。


俺は椅子から立ち上がる。

もう片方の手が襟首を掴む。


「この!のろまが!」

「逃がすかよ!」


どうやら「のろま」が侮辱の最上級らしい。


自分よりも弱そうなやつ。

俺みたいに病弱そうなやつ。

友だちから逸れて仲間外れのやつ。


そういうのを目ざとく見つけて。

のろまと呼んでからかう遊びをして。

それがこいつというやつなんだろう。


ずっと誰にも注意されずに用心深く。

誰も見てないところでやって来た。

そしたらそれが性格になってた。


そんなことは今考えられなかった。

後になってからそんな風に考えた。


今は目の前の火の粉を払わなくては。

俺は立ち上がってそいつを睨んだ。


「なんだよ…その目は!」


自分の顔や目なんて見えないぞ。

拭き残しのマスカラでもついてる?


身長が自分より高くて少し怯んでた。

言ってないけど一学年遅らせてんだ。

ひょろいけど年上なんだよ。

お前よりか。


「ミキちゃん!」

「なにしてんだよ!?」

「おい!なんだよお前!!!」


探検隊の援軍が来たみたいだ。

ノリちゃんたちとは別の組だ。

だから遊び時間に迎えに来る。


「うちの工場長になにしてんだ!」


ノリちゃんがダッシュで駆けて来る。

いや副隊長…せめて工作員にして。


「何だよ!?」


そいつの襟を掴んだ手が緩んた。


俺の胸を突き飛ばすようにして。

今度はノリちゃんたちの方に向かう。


随分と血の気の多いというか。

やたらと喧嘩っ早いやつだ!

それならまだよかった。


子供には子供の世界や流儀もある。

大人が入って来るとめんどくさい。


少し揉み合いのようなやり取り。

そいつはノリちゃんを突き飛ばした。

ノリちゃんはあっけなく倒れた。

人のことは言えないけれど。

弱い…ひ弱すぎるぞ王様!?


その後があまりに最悪過ぎた。


「どけよ!」


そういってそいつは走り抜けて。

立ち止まりこっちを向いて。

俺たちに舌を出して言った。


「うすのろども!」


そのままその場から走って逃げた。


「ノリタマ隊長!


ノリタカ!それは丸美屋だ!


「いやタイチョ…キング!」


指揮系統が混乱!

言語錯綜迷走中!


「大丈夫ですか!?」


仲間に助け起こされる。

ノリちゃんを見た。


「大丈夫じゃねえ」


その時そう思った。


思うよりもっと先に。

頭にかっと血が登った。

気がつくと走り出していた。


「待て」


俺は全速力でそいつの後を追いかけた。

理由なんて周回遅れで考える。


ただそれはだめだ!

それは絶対許せない!!

絶対あいつを捕まえる!!!


その考えに体を支配されて。

ひたすら背中を追いかけた。

アドレナリンなんて言葉。

俺はまだ知らなかった。


「走ったらだめよ」


祖母や家の人によく言われる。

だからそういうもんだと。

自分でも思っていた。


でも心臓はどこも悪くない。

実際思いっきり走ってみた。

そしたらわかることがある。


「あれ?けっこう走れる!?」


走れる?


自分で自分に問いかけた。


走れるぞ!!!


子供には未だ筋肉がない。

まして早く走る技術もない。

単純に走る!ただそれだけなら!


有利になるのは手足の長さ。

ストライドなら負けてない。


後は息切れしても。

走るのをやめない。


足を前へ前へと動かす。

腕が千切れるくらい振る。


振って振って振りまくる!

ただその根性それだけだ!


俺はそいつを追いかけた。

途中で気がついたようで。

振り向いてまた走りだす。


小馬鹿にしたような走り方。

その表情がすぐに変わった。

目の前に俺が来ていたから。


背中はすぐそこにあった。

その時初めて知った。


「早く走れる」


追いかけるその顔が怯えに変わる。

体が痺れて心が震える気がした。

それは湧き上がる悦びの感情。

獲物を追い詰めて捕らえる。


そんな残忍さは愉しい。

愉悦であるのだと知った。


自分でも知らなかった。

そんな自分の姿に驚いた。


手を伸ばせばもう届く。

実際に俺はそうした。


しかしこいつを捕まえて。

それからどうする?


テレビのヒーローみたいに倒す?

キックもビームもぼくにはない。

でもどうするかなんて考えない。


指先がその少年の首に触れる。

その時不意に足が縺れて。

俺の手が首を掴み損なう。


思っていたより早く走れる。

他の子と比べても勝てる。


しかし持久力が追いつかない。

長い距離を走るには脆弱な足。

足が痙攣したみたいになって。


俺は前のめりに倒れた。

次は絶対に捕まえられる。

絶対に絶対に走り負けしない。


もっと丈夫になりたい!


もっとみんなと思いっきり!

もっともっと強くなりたい!


『ミキ…』

『副隊長!』


遠くで名前を呼んでいる。

その声を聞きながら。

地面に倒れ伏した。


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