第2話勝負しましょう!七香さん!

あれから毎日七香さんの性格が変わっている

月曜日がツンデレ七香さん

火曜日がナマイキ七香さん

水曜日がいつもの七香さん

木曜日がお姉さん七香さん

金曜日がヤンデレ七香さん

とバリエーション豊富である

これ以外にも土曜と日曜があると考えられる

しかしどの七香だとしても佑樹が絶対に

思うことがある それは

(やっぱ七香さんはかわいいな!)

友達として相手を褒める感覚でどの七香にも

かわいいを連呼している


7月上旬月曜日期末テスト2週間前

「ねぇ七香さん今回もテスト

勝負しようよ!」

「いいわよ!いつも通り圧勝

しちゃうけど!」

「言ったね!ならいつも通り勝った方は

負けた方のお願いを聞くってことで。」

中学から続けているテストの点数対決

常に七香の圧勝であったが今回の佑樹は

秘策がある

その秘策とは保管しておいた七香との勉強

ノートである

七香は常に学年上位その勉強ノートなのだからとても詳しく書かれているのでテスト

勉強にはピッタリなのだ

(すごい!わかるわかるぞ!この問題の解き方がぁ!)

いつもより勉強時間も内容も濃く勉強し

完璧な状態でテストに挑む佑樹であった



テスト当日木曜日

「七香お互い頑張ろうね!」

「うん、佑樹君頑張ろうね!」

大人っぽく笑う七香さんはさておき

国数英理社の準備でテストがおこなわれる

(よーし頑張って七香さんに勝って"おねがい"

叶えてもらうぞ!)


放課後

「疲れたーー。」

「お疲れ佑樹君。がんばりましたね

えらいえらい。」

七香が優しくニコニコしながら撫でてくる

拒否すると七香がシュンとしてしまうので

最近は受け入れている

「ありがとう七香さん。七香さんも

えらいえらい。」

撫でてあげるとえへへと笑いながら

「よーし頑張った佑樹にお姉さんなんか

奢っちゃうぞ!」

お姉さんと言っても七香が10月生まれ

佑樹が1月生まれでわずか3ヶ月の差である

「なら僕も頑張った七香さんに奢るよ。」


学校からの帰り道にあるクレープ屋さんで

「僕バナナクレープで。」

「私はチョコバナナクレープで。」

「僕こうやって友達と買い食いするの

夢だったんだよねー。」

「これからは言ってくれればいつでも一緒に食べに来ようね。」



テスト返却月曜日

「やったぁ!七香さんに勝った!」

「悔しいーーー!」

(なんか悔しがる七香さんは新鮮だなぁ)


「じゃあ七香さん今週の土曜日一緒に遊びに行こう!」


こうして今週土曜七香さんとお出かけすることになった



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七変化の七香さん! @aksinn

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