第1話イメチェンですか?七香さん!
梅雨も近くなりだんだんと蒸し暑くなってくる季節
いつも通り今日の授業準備をし七香が学校に
くるのを待っていた佑樹
ガララララッ
(あっ、七香さん来た!)
まるで飼い主が帰ってきた時にはしゃぐ犬の
ように目をキラキラしながら七香を見ていた
ふと佑樹は七香に違和感を覚える
(なんか七香さん雰囲気変わった?)
考えに考えた末違和感の原因に気づく
(髪型が変わってる⁉︎)
いつもの七香はハーフアップにしており
清楚さを感じさせるお嬢様のような雰囲気
である
しかし現在七香の髪型はポニーテール活発な
元気っ子のような雰囲気である
「おはよう七香さん。新しい髪型似合ってるね。」
いつものように思ったことを素直に伝えた
佑樹だったが七香からは予想外の言葉が
かえってきた
「べっ、べつにアンタのために髪型変えてきたわけじゃないんだからね!!」
いつもならありがとうございますとにこやかに笑って返してくれる七香だったが
今日は少しおかしい
(七香さん怒ってるのかな?顔も赤いし。
よーしもっと褒めて怒りなんて忘れさせてあげよう!)
「いつもは美しいと可愛いを両立してるけど
今日は可愛いとかっこいいが両立していて
とってもいい!」
「っ////」
どんどん顔に赤みが帯びていく七香に対して
佑樹はさらに褒め言葉を浴びせていく
「髪型を変えてもやっぱり七香さんは
かわいい!」
「ばっ、ばかぁーーーー!」
七香渾身のアッパーカットが佑樹にクリーンヒットする!
「もう知らない!」
あれからどれだけ経っただろう
佑樹が意識を取り戻した時にはすでに
外の景色はオレンジ色に変わっていた
翌日
(七香さんまだ怒ってるかなぁ)
昨日のことをしっかり謝ろうと佑樹は七香を
待っていた
ガララララッ
「七香さん昨日はごめん!」
七香が入ってきてすぐさま頭を下げた
「あはっw入ってきた瞬間に話しかけてくるとか佑樹君私のこと好きすぎでしょw」
またいつもと違う口調
佑樹が顔を上げるとそこには
ツインテールにしている七香がニヤニヤと
イタズラっぽく笑っていた
「あっ!七香さん今日も髪型
変えてきたんだ!とっても似合ってるよ。」
「ふふん可愛いでしょ!」
(なんか今日の七香さんは幼いなぁ)
「なぁに?佑樹君じっと見て?もしかして、
私にみとれちゃったのかな♡
きゃー佑樹君にえっちな目で見られてるー♡
どーしよーw」
初めて大切な友達に怒りを覚えたかもしれない
しかし何故か怒りだけではなくかわいい!
と思ってしまう
やはり七香さんは今日一日そのまんまだった
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