修行

考えた結果次に作るのは反りが浅く、身幅が太い脇差にする事にした。

そう考えているといつの間にかに槌を握って鉄を叩いていた。

造り込みをしているといい感じに折り返した肌が表面に出てきている。

そうしてアイウィンと息を合わせて素延べをしていく。

叩いて、沸かして、叩いて伸ばしていきある程度伸ばしたところで大きめの傷の有無や程度を見るために一度酸化膜を粗く削る。

今の所は傷などはなさそうだが、時々伸ばしているうちに出てきたり火造りの時に出てきたりするのでしっかり注意しながらやる。まあ基本的に素延べした後になけれは大丈夫なのだが…

俺「うーん」

アイウィン「どうしたのですか?」

俺「サーシャの魔法の練習なんだが…こんなのを試してみようと思うのだけど」

アイウィン「これはどう言う魔法なのか想像つかないですね」

俺は出来るだけわかりやすく原理等を説明してみたが、化学技術の進んでない世界にはやはり理解は難しいみたいだった。

現代と異世界の大きな違いは文明レベル=魔法の有無が大きく関係している可能性が高い。

例えばコンロ=薪と火の魔法になり、文化を進めにくくしていると考えられる。

やはりまず魔法を学ぶには現代化学を知っていた方がより少ない魔力でより高火力が出せることになる。

例えば火、燃やす物のイメージを木や布などからガスや石油類、マグネシウムなどの金属等になると火の色や温度も違ってくる。

サーシャはおそらくかなり育つ。というかもうそろ人の域を越えそうである。自分が言えたことじゃないが…

ともかく親や関係者が来るまでこのまま育てて、場合によってはそのまま預ることも覚悟している。

とりあえずサーシャには護身程度の体術と魔法を教える方針でいくこととなった。

アイウィンとサーシャの今後について話しながら槌で叩いて伸ばしていく。

切先を切って整えて、まちを切ってある程度の形まで作って今日は終わりにして、休憩をしてから数学や魔法を教えに行く。

準備運動に体内で魔力を循環させて練ってより純度を上げる練習をする。

こうすることによって今後の魔法による生成純度や規模、威力が変わってくる。(前に色々試した時に発見した。)

それに体内を循環させるだけなら魔力消費があまりなく普通に魔法を使うより疲れにくい。しかし魔力飽和を起こすと循環している大半の魔力が霧散してしまう。こうなると一気に疲れが来るので注意しなければならない。

クラク「うぉー」

サーシャ「むむむ…えい!」

ニュール「皆さんすごく良い感じですね」

俺「そうだな良い感じに練れたか。」

俺「それじゃあ練った魔力を一部を属性変換してあの岩に飛ばしてみて。」

サーシャ「うん。よいしょ!」

クラク「おりゃ!!」

サーシャもクラクも良い感じに魔力が練れている。クラクに関しては発射の構えが“波動拳”みたいになっているがまあ大丈夫だろう…

俺「少しずつ練習すれば扱える魔力と出力の限界値が増えていくからそんな焦らなくても良いぞ」

サーシャ「うん!頑張る!」

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この小説は趣味程度でやります。

あまりにも忙しいので、更新が途絶えます。申し訳ありません。

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工業高校卒の刀鍛冶師が異世界に転生した結果… タクッキー @paasannsann

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