暁暗

「まあ、俺もお前となら死んでもええって思うけどな」


「……どうしても逃げ切れなそうなら、そうしようか」


「そんなら、行くのは海がええな」


「わかった」


 空と陸の境目が白んできた。

 濃い青紫の空は雲一つ無い快晴で、きっと今日は良い天気になるだろうなと、どこか爽やかな気持ちになりながらそう思った。


――完――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜が明けるまでに 小紫-こむらさきー @violetsnake206

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ