青い空 続

千瑛路音

青い空 続

 夏、やはり海水浴。ただ、大人になってからは行く機会はあまりなかった。義務感からよく一人で行った。最初はただ海が懐かしいので行ってみて、手持無沙汰で適当に泳いだりした。少し物足りないというか、何か自分の居場所を見つけられない感じだった。


しかし、何回か行ってみると、手順みたいなものが身についてきて、海水浴に慣れてくる。


 まずは水になれる。(膝までの水で移動したりする。)そして浅いところで温泉よろしく座っている。次に深いところまで歩いて移動、背丈ほどのところまで確認して移動するしたらその深さを泳ぎ回る。平泳ぎを遊泳区域で往復やったら、背泳ぎというかぼーっと浮かんでいる。最後に浜辺に戻り、砂に横になり日光浴。それを三回ほど繰り返し満足して帰る。みたいな。


 浜辺には観光客も多く、地元の人はバーベキュー派が多いように感じた。


大抵空は晴れていて青かった。


そして、セミ。セミは大騒ぎするときと全く静かな時があった。大騒ぎするときはうるさいと感じ、静かな時はなぜかセミが心配になったりした。ただ、セミをまったく気にしないことはなかったように思える。夏になれば必ずセミのことを考える。全く自分の生活には関係ないけれども。

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青い空 続 千瑛路音 @cheroone

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