引きこもり第七魔王と真面目大魔女この地を治める

楠木麗亜

第1話

外出したくない。でも怒られたくもない。会話をしたくない。

この領地の代表になりたくない。

普段は静かな魔王城が今日はとても騒がしく、第一魔王のじいちゃんから絶対に出るようにといわれて、部屋から出てみると大講堂まで強制連行されて、なぜか決闘用の剣を持たされている。


 「”どうしてこうなった”」


遡る事三週間前、いつものように魔法の研究で詠唱の短縮化についての実験をしていた時にドアをノックされ、「どうしたら出てきてくれる?」と幼馴染の大魔女、トワイライトに言われて絶対に叶える事のできない願いなら諦めてくれるとえ思い。「この領地の当主になったら外に出て真面目に働くよ」といったのが間違いだったこいつは冗談やジョークをマジで真に受ける真面目な性格だと、いうことを完全に忘れてい、、

思い出した。

ときには第一魔王じいちゃんの、年老いた体からは想像もできないくらいの強烈な一撃を腕に喰らう。腕で即死カバーはできたが腕の骨が砕けた。

「このままだと確実に死ぬ」と体が震え上がった。

ここは一旦間合いを取って回復魔法の詠唱を始める

間合いを取ったのにも関わらず一瞬で距離を詰められた。


自分の運に掛けた一かバチかの掛けに出る作戦を変更した。

「ただ何もせずに引きこもっていたんじゃない!!こいつを完成させるために研究をしていたんだ!!自作並行転移魔法ブラックホール!!」


魔法名 並行転移魔法ブラックホール

魔法の膨大な情報を処理する時にできた情報の誤りからなる処理不慮のバグを宇宙規模の力に変換し並行世界に吹っ飛ばす事を可能にしたいわばチート魔法

チート魔法故に失敗した時のリスクが凄まじく、そのリスクが自分が並行世界に飛ばされてしまう、または原

子レベルまで分解されて再生不可能になる、という失敗のリスクが大きいものだった。


詠唱完了と同時に漆黒の渦が出現し第一魔王のじいちゃんを飲み込み消失した。

その場にいたすべての魔物から大歓声を承けた


じいちゃんに勝つことができた喜びと、生きてるんという安心感で完全に忘れていたが、、、

「”このままだと、この地を治める事になっちゃうじゃん”」

完全にやらかした、、、、、、勝ってしまったって事は引きこもり強制卒業じゃん。さらば僕の魔法研究生活(引きこもり生活)よ 


「”そんなの嘘だ!!!!!!”」

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引きこもり第七魔王と真面目大魔女この地を治める 楠木麗亜 @kusunokireia626

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