ファントムフィクサー 【現代日本可来山市 宇天町の少年魔道士達】

第一章 魔導界開閉

第12話 六道ソウスケの妖女帝 テウラチェ キサロス

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斐川ヒミカは、ある宗教組織にその身を置いていた。

　『アルエスの旅人』

それは、以上な数の信者数を誇る表向きにも、人々を脅かす、怪しげなカルト宗教だったが

裏社会では、さらに悪名高い巨大な宗教団体だった。

　かつては、『有賀製薬』という、偉大な発明を数多く残し、世界の商業を支配するまでにいたたった大企業と裏で繋がっており信者数は今の十倍にも及んだ。

　そのカルト集団は、高度かつ圧倒的な武装と信者数による質量で、組織的に障害となるものを大体的なテロを用いて、鏖殺するもらその戦力は鎮圧できる国はもはやなく、世界と渡り合えるほどまでに膨れ上がっていた。

　しかし、そんな無双の組織であったが、ある日突然、数人の超常的な能力を持つ集団によって人知れず崩壊の危機に追いやられた。

フィクサー　恐るべき異能力を持つ魔導士達。

　世界を脅かしたそのカルト宗教のテロ組織は人知れずこの怪物たちによって壊滅させられ、今はもう残党呼べるほどなっていた。

　しかしアルエスの旅人は、その姿を潜めながら、驚くべき非道な活動により、再び力をつけていた。

　その実態、主に悪名高いその活動内容は、身寄りのない子供たちを誘拐し、世界的な大企業『有賀製薬』と提携し、その子供たちに人体実験を施し、組織に訓練されたアサシン

高性能の奴隷を生み出すといったものだった。

斐川ヒミカもそのうちの一人だった。　幼くして両親を失った彼女は、妹のカルミとともに、ある日異能力を持つ伝説的な殺し屋『マダム』にその身を拾われた。

マダムは職業の割には人が良く、ヒミカとカルミを大切に育てていた。　自らの生まれを思い出し不安がる二人をマダムは、いつも「なにか困ったことがあったらフィクサーな相談しなさい。　あなた達が頼れば、必ず力を貸してくれる奴らよ」っと言い聞かせ、安心させていた。

　しかし、職業柄『マダム』の寿命も長くはなく、彼女たちを拾って僅か3年で、仕事中の些細なしくじりによって、その息を引き取った。

　ヒミカはこの時、まだ１０歳だった。　妹のカルミに関しては８歳だ。　到底生きていける力があるわけでもない。

　彼女たちは宇天町にて飢え細り、衰弱している所を教団員たちに拉致された。

　そこからも二人の運命は、悲惨だった。

ヒミカはその身をの拘束され、　四度に渡る手術を受け、その身に、『魔力』と呼ばれるエネルギーと、それを生成する寄生生物『精霊』を埋め込まれた。

　一方で、カルミは、ヒミカを服従させる人質として、囚われ、理由もわからず、電気椅子に座らされて、拷問を受け続けた。

　ヒミカは、手術の影響によって超人的な身体能力を、得たが、脅しの道具として妹を、使われていたため、組織に逆らうことも逃げ出すこともできず。　この教団にとっての都合の良い捨て駒として、絶対的な服従を余儀なくされた。