第31話

 中古本屋へと入店すると本のなんとも言えない本の匂いが癖になる、そんな気分でいろいろな漫画コーナーを見ていると昔ちょろっと見ていた漫画や今も続いているんだと驚かせるほどの巻数があったりで何も知らなくても楽しめる。


 いろいろ店内を見ていると最近のトレンドコーナーと言うのがあり最近の流行りの漫画を見てみる。

 最近のは流行りの漫画は基本的に異世界転生物が多いみたいだ。


「この転生スライムとか面白そうだなぁ」


 転生したらスライムとかどうやってシナリオが進行していくのか気になるしな買ってみるか、あとは何冊かジャケ買いして面白かったら続き買えばいいかな。


「こういう買い方ってやった事なかったけどワクワクがとまらねぇなぁ」


 古本屋で漫画を購入して店内から外にでてホクホクした気持ちで外にでるとランニングの途中だった事を思い出しランニングして寮へと帰還するのだった。


 ランニングを終えてシャワーを浴び昼飯を済ませてワクワクの漫画の読書タイムに突入する事にし、漫画の世界へと没入していった。

 

 最近の流行りの異世界物ってのにはどの作品にも冒険者ギルドってのがあるようだ、民間の依頼を受けて依頼を成功するとお金が手に入るような仕組みが多い。


「へぇーこの依頼受ける感じ面白そうだなーってかどの作品でも冒険者ギルドのロゴマークってのは似たり寄ったりな感じなんだな」


 冒険者ギルドのマークは誰でもわかりやすいように剣と盾が書かれているだけのシンプルな感じのマークであった。


「あー俺が提案すんのは剣と盾が書いてるマークみたいな感じでいっか、考えたには考えたもんな、文句は言われないだろう」


 俺が提案する件はこれで良いだろうと思いこれで余計な事を考えないで漫画をじっくり堪能できると思い、買った漫画をゆっくり読み、全部読み終える頃には夕飯を食べれる時間になっていた。


 今日は外に出るのも億劫になり、ゆっくり寮の食堂で夕飯を堪能し部屋に戻って眠気に襲われもう寝るかどうするかと眠気と格闘しながらうつらうつらとしながら冒険者手帳を見ていると楓から連絡があり、明日の昼頃に会う約束をし本日は寝る事にして俺は意識を手放した。


 そして次の日、楓との約束の時間まで朝食を食べ朝シャワーを浴びて身だしなみを整え約束の時間までゲームをやって時間を潰して約束の時間までゆっくりと過ごした。

 約束の時間になり寮母の姐さんに多分今日は外で食事をする事を伝え俺は寮から出かける事にし約束の場所、学校の下のあショッピングモールのドートル前へと到着した。


「まだ誰も来てないか……」


 約束の時間より少し早くに到着したので誰も居なくてもしょうがないかと思い店前で待っていると約束の5分前くらいに二人が表れた。


「早いね」

「女の子を待たせないってのは評価高いわね!」

「そうですかい、早速入るか?」


 そうねと楓が言いそのままドートルに入るとコーヒーとサンドイッチを頼んで席に着き俺と幸広もそれに続いてコーヒーを注文をして席に着いた。


 コーヒーを啜りながら早速だけどと楓が悪童のロゴの件を話し初め楓の考えたチームロゴを提示した。

 それは単純に拳のマークだった、シンプルすぎて何とも言えない雰囲気になり、その空気のまま俺も剣と盾のロゴを提示すると微妙な空気になった。

 そして本命の幸広の提示したロゴが悪童と書かれているだけだった。


「なんか、あれだな俺達にこう言うのは考えれねーな」

「僕もそういうのは考えた事なかったしね」

「そうね、めんどくさいし幸広の奴にしましょう、火傷は追わないで済むし」

「え!?僕に擦り付ける気?!」


 そんな擦り付けるなら嫌だとか私は火傷したくないやら色々言いあった結果、黒羽投げて決めてもらう事になり、その話は終わった。


「さて……ロゴの件はもう良いわ、各色のチームってのは何なの?」

「あー俺も良く分からんけど、黒狼が潰れたから黒狼のエリア墨田区にちょっかいかけてくるかもしれないって話は聞いたな」

「跡地を我が領土にーみたいな感じね?」

「まあ多分そうだな、んでちょっかいかけてくるようなら迎撃なりなんなりしてくれってさ」

「ふーん、私の居る所にちょっかいかけるならやってやろうじゃない!!」

「まぁちょっかいかけてくるんなら黒羽から連絡くるだろ」


 そんな事よりと楓が話を区切り学校の初級ダンジョンの攻略はいつ始めるか、正式なPT申請をしようと言う話になった。


 学校のダンジョンに潜る際に正式なPTを組んでからでないと潜れない事と一人でも潜れるけどあまり利点が無い事、PTは最大で4人までの事を初めて聞いて驚いていると幸広に少しは調べる努力をしようねと少し怒られた。


「まあPT組むのは問題ないんだけど楓は他の友達とか良いのか?」

「まぁ……心配ではあるけど大丈夫でしょ、私の友達だもんそんなやわじゃないわ」

「確かに」

「何?」

「イエ……ナンデモナイ」


 各色のチームが攻め込んでくる件も気になるが俺達の本業は冒険者学校の生徒なわけだ、ダンジョン攻略をメインに生活して行かないと退学になってしまうので黒羽から連絡が来るまでは学業を疎かにするわけにもいかないのでダンジョンを踏破しようって話はまとまった。


 まぁ何が来てもこの三人なら何とかなるだろうと思い今後のダンジョン攻略の話を開始するのであった。

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