Ms.テリーとyou、流れ。醜い選択

龍玄

原爆投下の醜い言い訳。大東亜戦争がなぜ、第二次世界大戦に。と呼ばれたか

you 「大東亜戦争が第二次世界大戦と変わったのを知ってるかい」

Ms. 「そうなの」

you 「本当にザックと虚談として聞いてよ」

Ms. 「許す、話せ」

you 「日本は欧米諸国の植民地や独裁者か民衆を解放しようとアジアに侵攻して統

治国を増やしていた」

Ms. 「なぜ、そんなことを」

you 「善意だけでなく開かれた市場の拡大を目論んでいた。でも、手駒は増えたが

属性根性を立て直し、独立独歩を支援するには人材数が不足していた。資金不

   足は自給自足や地場産業を育てることで乗り切ろうとしていた」

Ms. 「いいこと尽くめじゃない、統治される側にとって」

you 「それでも支配されたと感じて歯向かう者もいた」

Ms. 「それぞれの真実ね」

you 「そうだ。当時、統治していた地域は今見れば驚くよ、きっと」

Ms. 「そうなんだ、後で調べてみよ」

you 「それ迄は米国は知らぬ振りをしていた。東洋人など所詮ゴミだと思っていた

   軍事力も経済力も押しも押されもしない圧倒的な世界一だったからな」

Ms. 「無関心なら無視してくれればよかったのに」

you 「実際、そうだった。それが狂いだしたのが中酷への侵攻だった。中強支配か

   らの解放を掲げてのものだった。。中酷近衛首相は、国民政府はすでに一地方

   政府にすぎず、抗日政策を続けるならば壊滅するまで矛を納めないと述べたう

   えで、日本の目的は「東亜永遠の安定を確保すべき新秩序の建設に在り」、国

   民政府が抗日政策を放棄すれば新秩序参加を拒まないとの東亜新秩序声明(第

   二次近衛声明)を出した。日本の戦果は悲観するものではなかった。それに危

   機感を感じていた当時の中酷政府の高官は憧れと強い飼い主を求め米国を崇拝

   しており、積極的に米国の社交界に高官を入り込んでいた。そんな折、中酷侵

   攻を続ける日本はウザい存在だった。中酷には武器を作る能力はなかった。米

   国から買う金もな。そこで米国のトップの傍まで入り込んでいた中酷指導者・

   症回石の妻・微玲は日本に対する悪い噂を拡散した。自国を助けてくれでは犬

   猫のように扱われている立場で叶うはずもないと考えた微玲は、日本が勢力を

   拡大しているのは米国に牙を剝くためだ。アジアを制覇した後、必ず米国を襲

   う。有色人種が白人に逆らうなど身の程をしらない犬畜生以下だと事あるごと

   に吹き込んだ」

Ms. 「人民の事を考えない中強重視の抗日運動は筋金入りね。ホント変わってない

   わね中酷の卑劣さは」

you 「ルーズベルト大統領は軍事兵器への開発投資を富裕企業から受けていルーズ

   ベルト。そこで開発・研究されていたのが原子爆弾だ。成果を求められていた

   ルーズベルトは微玲の言葉が耳から離れないでいた。米国議会は日本との戦争

   など考えることもなく、議題に上げた所で80%以上の米国民同様、非干渉主義

   (国外の戦争に巻き込まれない)を強く主張され頓挫していた」

Ms. 「米国が参戦してくる気配はなかったのね」

you 「そうだ。そこでルーズベルトは日本が米国に噛みつくように仕向けた」

Ms. 「何て奴。自分の立場を守るために日本を追い込んだのね」

you 「日本は上海攻略後和平を画策し、駐日ドイツ大使を巻き込んで国際警察によ

   る共同管理、共同防共を啓示したが症回石に拒否された時期だ」

Ms. 「和平案に歯向かう気満々だったのね」

you 「それでも米国はまだ動かなかった。一時的に日本の和平案に合意するが事あ

   るごとに症回石政府は紛争を繰り返した。武漢と広東の占領によって日本の軍

   事行動は頂点に達した。武漢陥落によって症回石は重慶に政府を移した。その

   後、占拠地拡大を企図せず、占拠した地域を安定確保の「治安地域」と、抗日

   殲滅地域の「作戦地域」に区分した秘密協定する「日華協議記録」が成立」

Ms. 「中強に苦しめられていた人民は喜んだでしょう」

you 「秘密裡だよ。SNSもない。人民が知れるはずもない。日本は中強を追い込ん

   だ。症回石と高官たちは焦った。高官・微玲たちのプロパガンダ活動は激化し

   た。そしてルーズベルト大統領が動いた。それがハルノ-トだ」

Ms. 「聞いたことがある」

you 「ルーズベルトは議会や国民の承認を得ず一方的に日米通商航海条約の破棄を

   行った。資源・資材を輸入に頼っていた日本は大ダメージを受けた。交渉は既

   に中酷の洗脳を利用しているルーズベルトには通用しなかった」

Ms. 「胸糞悪い」

you 「日本は生死の選択を迫られ、日本を支配していた軍部は多くの他の政府の者

   の反対を押し切り、戦わずして死ぬのは恥ずべき事と真珠湾攻撃を決行した」

Ms. 「窮鼠猫を嚙む…いいや侍魂ってやつかな」

you 「考えてみて欲しい。日本から米国に船団を組んで向かう。それが米国のレー

   ダー探知機に引っかからない訳がない」

Ms. 「そうよね、僕もそう思っていた。何て間抜けなって」

you 「ルーズベルトは少なくとも10数時間も前に日本軍の攻撃の確証を握りなが

   ら、現場のキンメル、ショート司令官に知らせず、多大の犠牲者を出させた。

   その証として重要な戦艦は退避させているからな」

Ms. 「酷い」

you 「犠牲者が出たのは司令官の責任だと、擦り付ける酷さ」

Ms. 「ホント、私利私欲と中酷と関わる人物は腐りきっているわね」

you 「ルーズベルトの思惑はまんまと成功したわけだ」

Ms. 「知らされてないから日本が襲ってきただけが独り歩きするわね」

you 「日本の攻撃は民間人を狙ったものではない。でも、日本軍も戦艦がいないこ

   とで罠に嵌ったと感じ、事の重大さで重苦しい帰路になっただろうな」

Ms. 「中酷とのいざこざに米国が加わり事が大袈裟になったわけだ」

you 「米国はヨーロッパを狙っていた。日本の真珠湾攻撃を口実に米国はヨーロッ

   パ参戦を実現させた。これにより日本との戦いに反対していた者も賛成に回っ

   た」

Ms. 「米国の願望達成のきっかけを作ってしまったんだ日本は」

you 「それぞれの思惑が絡み合うのが歴史だね」

Ms. 「タイミングが悪かった、では済まされない」

you 「ルーズベルトはアジアの軍事力を陳腐と考え早期終結すると踏んでいたが思

   いのほか日本に梃子てこ摺った。そこへ投資家から成果のやんやの催促。

   その頃、日本は物資が途絶え戦えない状態に。日本は米国に無条件降伏の通知

   を打診していた」

Ms. 「待ってよ。日本が降伏時、大統領が変わってトルーマンになってたわね。彼も

   困るんじゃない」

you 「よく気づいたね。日本を攻撃する大義がなくなる。研究・開発している原爆

   は碌に実験も出来てない。迫力はあるが実戦でのデータがないから投資家から

   はやんやの催促。引き継いだとは言え、安易に受け入れられないでいた」

Ms. 「それでトルーマンは日本の降伏情報を隠蔽したんだ」

you 「追い込まれていたトルーマンはこれ幸いにこれを利用した」

Ms. 「聞いたことがある。戦争を終わらせるために原爆を使ったって」

you 「戦争を終わらせるために仕方なかったというのは真っ赤な嘘だ」

Ms. 「許せない奴」

you 「爆弾投下補地は天皇のいる東京、京都など上がっていたが投下の成果が明確

   に記録される場所を選んだ。東京は空襲で焼け野原だったからね」

Ms. 「広い平野が選ばれた、軍事工場もあった」

you 「米軍は実戦での原爆の威力を認知できないでいたので徹底したデータ取りに

   躍起になっていた。いざ投下して記録員はその凄まじさに驚愕した。精神を病

   んだ兵もいたらしい」

Ms. 「でも、二発目を長崎に落としたじゃないか」

you 「当時はSNSなどない。記録フィルムは時間を掛けて米国に。成果は通信で知ら

   され投資家はもうひとつの成果も催促した」

Ms. 「そういえば広島と長崎の被害規模が違うな」

you 「ああ、広島のは100%近い濃縮ウラン-235を2つに分離しておき、これを高性

   能爆薬の爆発で一つに集めて核分裂が連鎖的に起こるようにしたリトルボーイ

   と呼ばれたもの。人体に障害を及ぼす主な放射線はガンマ線と中性子線で、爆

   心地から半径約500メートル以内ではさえぎるものがなければほぼ全員が死亡

   したとされていた。長崎に投下されたのは、プルトニウム-239で破壊力が小さ

   目のものだった」

Ms. 「被害者が多く出たには変わらない」

you 「そうだね。終戦を迎えてGHQが日本を管理した。司令官はマッカーサー。敗

   戦国の無様さを熟知していた。他の米兵も同じだった。農道を日本兵が列にな 

   り歩いていたのにダンプに乗った米兵は緊張した。肩には銃剣があったから

   だ。攻撃される警戒心は直ぐに解かれた。日本兵は背中を向ける者、銃剣を背

   後に隠す者。その全てが直立不動だった。その振る舞いはマッカーサーの耳に

   も入っていた。所詮、腰抜けの態度だと思っていた。そこへ天皇陛下が来た。

   ふん、命乞いか、定番だな、とふてぶてしい態度で接見した。陛下の言葉にマ

   ッカーサーは驚いた。『敗戦に至った戦争の、いろいろな責任が追求されてい

   るが、責任はすべて私にある。文武百官は、私の任命する所だから、彼らには

   責任がない。私の一身はどうなろうと構わない。私はあなたにお委せする。こ

   の上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いしたい』マッ

   カーサーは『かつて、戦い破れた国の元首で、このような言葉を述べられたこ

   とは、世界の歴史にも前例のないことと思う。私は陛下に感謝申したい。占領

   軍の進駐が事なく終わったのも、日本軍の復員が順調に進行しているのも、こ

   れすべて陛下のお力添えである。 これからの占領政策の遂行にも、陛下のお

   力を乞わなければならぬことは多い。どうか、よろしくお願い致したい』と感

   動した。

Ms. 「海外の方が感銘を受ける侍魂の一例だな」

you 「原爆の被害の大きさ人道的大問題になる。それを躊躇った米国は、識字率・

   民度の高さも相まって植民地や分裂に反対の立場にたったんだろうな」

Ms. 「戦後処理の事もあり、今の日米関係があるのか」

you 「見下され、それに耐え、競争力を付けた。交渉方法も江戸の頃から長けてい

   たのも幸いしたな」

Ms. 「面白い話を聞いた」

you 「歴史を教えても年号や人物名、事件名を覚えさせられ何になるんだ。教育な

   ら紛争の原因や終結を学ぶべきだろうな」

Ms. 「噂では米国でもルーズベルトは米国最悪の大統領とされているみたいだな」

you 「腹減ったな。ピザでも食べるか、ベーコンでいいか」

Ms. 「僕はマルガリータ」

you 「じゃ、ハーフ&ハーフにするか」

Ms. 「そうだな」







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